SNSとマウンティングが自己肯定を阻む

アル: 「自分で自分を褒める経験」を重ねることで、自己肯定感が育つと思います。
でもSNSに依存すると「他人に褒められたい願望」ばかりが育つでしょ?他人にどう見られるかっていう、他者評価を気にするクセがついちゃうから。それだと他人の基準になってしまって、自分の基準で判断できなくなる。

だから「他人のモノサシなんてバラバラであやふやなのに、それに振り回されるのはバカらしい」と気づくことが大切かなと。
「自分で自分をイイネと思える瞬間は?」と考えたら、好きな事に熱中している時とか、できない事ができるようになった時とか、色々あると思うんですよ。

私はマウンティングもバカらしいと思っていて。誰かと比べて「上になろう」と目指しても、キリがないから。
「ゆとり教育は順序をつけない」とよく言われたけど、大切なのは「私は駆けっこはビリだけど、○○だったら負けないよ!」と言える何かを見つけることでしょ?「映画が大好き」「植物を育てるのが得意」とか、何でもいいんで。
そしたら「自分は自分!」と堂々と胸をはれるから。それが自己肯定に繋がると思います。

AM: 他人と比べるクセをなくして、自己肯定感を育てる事が、幸せになるカギですね。

アル: うん。そしたらもう息しているだけでモテますよ。

私の尊敬する女友達がそういうタイプで。彼女は私の知る限り、もっとも自己肯定できている人なんですね。
見た目はカレクックに似ていて(笑)、色黒で貧乳で男受けするタイプじゃないし、中身も男みたいだけど、めちゃめちゃモテる。彼女といると楽しくて、元気になるから。
私も落ち込んだ時に彼女に会うとスッと軽くなるんです。それは“受け入れられている感じ”がするから。自分に余裕があるから、他人のことも受け入れられるんだと思う。
結局、彼女はカウンセラーという天職につきました。女磨きとかモテ技とか無縁だけど、存在しているだけで男女から愛されていますよ。

AM: それって究極の理想かもしれませんね。そういう女性が身近にいると、目標にできる気がします。

アル: そうそう。マウンティングとかウダウダ言ってないで、「こうなりたい」って憧れを見つけた方がいい。
私は十代の頃から、西村しのぶさんの漫画が大好きで、登場人物に憧れていたんです。強くて自由でカッコいい女の人がいっぱい出てくるんですよ。みんな女の友情を大切にするし(笑)。
『SLIP』という作品で、ヒロインがパワハラ上司を殴って、会社を辞めて独立するエピソードがあるんです。ヒロインが煙草に火をつけながら「もう一発殴っとくんだった」と呟くシーンを読んで「こういう大人になりたい!」と痺れました。

AM: パワハラ上司を殴れるような(笑)。

アル: 殴る描写にグッとくるあたりが、バトル漫画好きですよね(笑)。
バトル漫画でも魔法や神通力で勝つんじゃなく、拳や剣のガチンコ勝負で勝つのが好きなんです。
それで格闘家と結婚したから、私の人生って分かりやすいな~と。夫もよく「試合に勝つとは相手に勝つことじゃなく、己に勝つこと」とかゆうてます。

コンプレックスで生きづらい人は「克服するために、他人と比べない自分を作ろう!」と決意するところから初めてくださいな♪

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Text/アルテイシア

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