妥協ではなく、視点を変えた出会い方

AM: ホントそうですよね!でも<女子会に行くヒマがあったらコンパに行け>的な言葉に揺れる瞬間もあって。

アル: そんなの鵜呑みにしちゃダメ。ていうか、私は女友達に会えないなら死んだ方がマシだ(笑)。
モテ本とかは信じない方がいいですよ。<最初から結婚を意識するな>的なアドバイスもあるけど、私は意識して男を見た方がいいと思う。

たとえば彼氏として見たら、グルメでお店に詳しい方が素敵かもしれない。でも夫として見たら、グルメじゃない方がいい。うちの夫なんて、何作っても喜んで丸飲みしてくれるから楽。1週間カレーでも平気な人だから。
子どもが欲しい女子は「子育てするパートナーとしてどうか?」って目で見るといいんじゃないかな。
「妥協した方がいいんでしょうか?」ってよく質問されるけど、妥協とかじゃなく、視点を変えて見るのがいいと思う。

AM: 婚活で悩んでいる友達に教えます!視点を変えれば、票田に出会うチャンスも増えそうですね。

アル: 狭い世界にいると、視野が狭くなるから。似たような価値観の人が集まるので。
私も広告業界にいた頃は、視野が狭かった。<金を稼げてこそイイ男>的な価値観に洗脳されかけていたし。

エリートって、学歴・年収・キャリアで女より優位に立ちたがるでしょ?そこにプライドを置いているから。
昔は私も「男はそういうものだ」と決めつけて、自分を偽らなきゃ結婚できないと思っていた。自分を弱く低く見せなきゃいけないって。実際、同業の元彼から「負けている気がしてイヤだ」って言われたこともあるし。

でも夫は格闘家だから、王道の価値観で生きてないんですよ。
私はデビュー作の『59番目のプロポーズ』がドラマ化されたのもあって、雑誌に<格下婚>とか書かれて。
夫に「格下とか書かれて気にしないの?」って聞いたら「全然。キミが吉田沙保里だったら『タックルの速度で負けている』とかは多少は気になるかもしれないけど」って。

AM: 素晴らしいですね!

アル: 素晴らしいんですかね?(笑)。
まあ、別世界に生きている人なので「こんな男もいるんだ」と衝撃でしたよ。あとそんな男ってピンだから、探すのに苦労しました。