苦手意識を持ってしまう原因は…

 恥ずかしさの原因は「愛液」です。
愛液……そのネーミングは甘美ですが、実際の味・匂いは甘美とはほど遠いものであることは、皆さんもよくご存知でしょう! レディースコミックや官能小説のワンシーンの如く、蜜の味なんぞしないのです。
人体から出る液体なのですから、しょっぱいのです。

 いや、実際に舐めたことはないのですが、指で掬って嗅いでみると「おそらく殿方にしょっぱい思いをさせているであろう」ということは容易に想像がつきます(嗅いだことがない人は、是非この機会に嗅いでみてくださいませ)。

「事前にシャワーを浴びればいいではないか!」と思う人もいるかもしれませんが、シャワーで流せるのは汗や尿の拭き残しまで。愛液は、気持ち良くなることで溢れてくるので、事前シャワーとは別問題なのです。

 話を戻しましょう。
クンニリングスを辞退する女性たちは、愛液のしょっぱい味を相手男性に知られることを恐れています。
加えて、「匂い」問題! レディースコミックや官能小説の話ばかりで恐縮ですが、あれらに書かれているブルーチーズだのゴルゴンゾーラだの、そういった例えを読んでいると、「愛する男性に臭い思いをさせるわけにはいかんッ!」という気持ちが強まります。
愛する男性ではない一夜限りの相手もしくはセックスフレンドでも、「チーズ臭いオンナ」と思われるなんてプライドが許しません。

 かの英雄ナポレオンはたいそうな匂いフェチで、睡眠中の彼にチーズを近付けると、「ジョゼフィーヌ(妻の名)、今夜はもう無理だよ」と寝言をいったそうですが、私たちがセックスするのは英雄ではなく一般男性なのですから、匂い付きマ○コに喜ぶとは思えないですし……。

 ここまではオンナの言い分。肝心なのはここから、男性側の言い分にも耳を傾けてみましょう。
女性の、クンニリングス辞退ルールに対して、筆者調べでは賛成男性1:反対男性2くらいの割合でした。