外見がいくら若返っても卵巣機能の寿命は変わらない
卵巣の老化をゆるめるために規則正しい生活を

 さて、最後にホルモンで知っておいて欲しいことを話しますね。

 昔から比べると、外見も内面も若々しい人が増えました。 だからといって卵巣の寿命はかわっていません。
平均寿命はのびたけれども、卵巣機能の限界は約50歳です。

 近年では40代での出産も増えました。芸能人の中にも多いしね。
でも自分も同じように産めるとは思わないで。卵子は37~38歳から加速度的に老化します。
その老化スピードをゆるやかにするのは、20~30代の生活習慣にかかっているということを忘れないで。
この代だとまだまだ体力もあるから無理も頑張りもききますが、時には心身をゆるめるようにしてくださいね。

 生物学的にみれば、出産は20代でするのが理想。 でも現代女性の多くは、20代での出産が難しいこともわかります。 だからこそ、ふだんから基礎体温をつけるなど、自分の体調管理を怠らないで欲しいですね。

 そして、少しでも異変を感じたら放置しないこと。
妊娠や病気じゃなくても、婦人科に気軽に足を運んでほしいと思います。
お誕生月には必ず検診を受けるなど、定期的に受診していれば、少しでも不調があったときに相談しやすいし、病気の早期発見にもつながります。これが、医師である私からのお願いよ。

 次回は、「妊活戦線異状あり! 20代~30代前半で妊娠のハードルの高さを自覚せよ!」をお届けします。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵

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