「オシッコするのって気持ちいいな」と思って触ってみた

M: 性に関心が出てきたのは小学校の4年か5年の頃。記憶に残ってる中で最初に見たエロいものは、お父さんが持ってた週刊誌のグラビアです。女の人が縄で縛られてて。

――おお、いきなりSMですか。それはいわゆるエロ雑誌?

M: いえ、週刊ポストとか週刊大衆みたいな一般誌。
思えば他にも裸っぽい写真はあったんでしょうけど、縛られてる女の人っていうのは普段見たことなかったから妙に興奮したのを覚えてます。それはたまたま見つけたんですけど、それ以来お父さんの買う週刊誌が気になって気になって。どんなエロいものが載ってるんだろうって見つけるたびにドキドキしてましたね。

 あと、その頃はよく「オシッコするのって気持ちいいな」と思ってました。

――え、なんでオシッコ……? 

M: うーん、どう言ったらいいんだろう。
とにかくオシッコするときに快感があったんですよね。逆に我慢するのも気持ちよかったから、よくトイレに行きたくても行かずにじっとしてたりとか。

――その頃から自分の股間のあたりを意識しだしたってことなのかな。そういえば、私も記憶ありますよ。
ほら、クリトリスと尿道って位置が近いじゃないですか。だから子供の頃って、トイレでオシッコ拭くたびに「なんかアソコがムズムズするな」って思ってた。

 でも、小学校5年生で股間に興味が出るって、今まで聞いてきた中だとわりと遅めかも。
それくらいになると学校での性教育もあるし、もうセックスってどういうことをするのかは知ってたでしょ?

M: あんまりよくわかってなかったかも。
でも、男子にスカートめくられて「やめてよ!」って言いながらちょっと嬉しかったりする気持ちは芽生えてましたね。
セックスについてはっきり知ったのは中学に入ってからかな。
ビデオや雑誌やインターネットで、エッチなメディアに触れてなんとなく。

――そうか、27歳っていったら子供の頃にインターネットがある世代ですもんね。

M: あとは、エルティーンとかポップティーンとかの体験談とか、家のポストに入ってる宅配ビデオのチラシとか。
男の兄弟がいなかったので、ネット以外だとそんなものですね。
特に宅配ビデオのチラシは「借りてみたいなー」ってムラムラしてました。

――子供の頃に見てドキドキしたものって、今の性癖に影響してると思います?

M: 思います。セックスはノーマルなんだけど、オナニーだと女の子が虐げられてるシチュエーションに興奮しちゃう。

――最初に目にしたのが緊縛だもんね。