性教育は3歳の頃から

――Ⅰさんの頭の中にもうちょっと具体的な「エロ」が出てきたのっていつ頃ですか。

I: それはちょっと間があいて、小学校6年生くらい。小6のときに初恋をして、すっごいアタックして一年後に付き合うことになったんですけど、その相手に対する感情が言ってみれば最初の性的なものかなあ。

――性の目覚めもそうだったけど、マンガやグラビア見て……っていうんじゃないんですね。実践派。ちなみに相手はどんな人でした?

I: 19歳の大学生。

――12歳と19歳! そりゃまた早熟な。
12歳で大学生と付き合うってスゴイけど、中1の女の子と付き合う19歳もスゴイなあ。
中1ってことは、そのときはもうセックスのメカニズムについてはわかってた?

I: 私、母親に3歳くらいから性教育されてきたんですよ。
いざ男の人と付き合うことになっても失敗がないようにって。
生理が来たらこうするんだよっていうのと、セックスすることになったらコンドームを必ずつけるんだよっていうのは、子供の頃からずっと言われてて。

――保育園の子にコンドームって……Iさんも早熟だけどお母さんもすごいですね。

I: 両親とも医療従事者だったので、そのへんはきっちりしなきゃって思ってたんでしょうね。
「女の子には赤ちゃんが生まれる穴とオシッコする穴と2つあって、それは別々のものなんだよ。そしてセックスはそこにおちんちん入れることだよ」とか教わってました。

――うーん、確かにそういう教育受けてきたら同級生男子なんて子供っぽくて眼中になくなるかも。
半ズボン穿いた男子に「なぁなぁ、女ってアソコに穴が2つあるらしいぜ!」とか言われてもねえ。

I: ませてたんですよね。
保育園の頃も「変なおじさんがどこかで見てるんじゃないか」って周囲の目を気にしつつパンツが見えそうなミニスカ穿いてたりとか。
ヘソまで隠れるような子供パンツなのに。(笑)

――ははは。やってることはワカメちゃんなのに、考えてることはしっかり女だったんだ。
やっぱりお母さんの性教育の賜物なのかなあ。
じゃあ医学的なのじゃなくて、もっと下世話なエロの知識を得たのは?

I: 小学生5・6年の頃に、ストレスたまってたみたいでお母さんがいきなりレディコミを買ってきたんです。
「見ていいよー」って言うんで、それを弟と一緒に読んだりしてましたね。

――うわ、小学生にレディコミか。羨ましい!  やっぱりお母さん、すごいですよ。

 次回も引き続きIさんのインタビューをお届けします。

Text/遠藤遊佐

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