――それだけ大勢の人と男女の関係前提で会ってるのに、処女っていうのが面白いですよね。

A：　ほんとに好きな人としたいっていうのと、あと心配症なんです。
妊娠でもしたら親に顔向けできないなとか、一度セックスを知ると歯止めがきかなくなるんじゃないかなとか、いろいろ考えちゃう。

私、男の人と会うのすごく楽しくて、もっと出会いたいっていう欲望がすごくあるんですよね。
全然好みじゃない相手でも二人で個室に入るくらいなら全然平気だし、へんな話、フェラチオくらいまでならそのへん歩いてる人全員できるんです。今みたいに一人暮らしで自由だと、どこにでも転がっていけそうで、それが怖い。

――歯止めが効かなくなるのが怖いなら、出会い系より合コンや友達の紹介のほうが有望じゃない？

A：　ねえ……でも根暗なせいか見事に合コンのお誘いがないんですよ。っていうか、出会い系じゃない相手とどうやって接していいかわからない。
先週紹介してもらった早大の子も、今まで一度も彼女がいなかった童貞らしいんですけど、一緒にいるとついついカラダに触れちゃいそうで困ってるんです。

――Aさんて遊びの子ってタイプに見えないから、そういう童貞で高学歴の人にモテそう。学歴もあったほうがいいっていうし、ちょうどいいんじゃないですか。うまくいけば初エッチもすぐだと思うけどな。

A：　もうちょっと獣のようにきてくれればいいんですけどね。でも早大生だし背も高いし……がんばってみます！

　次回は、「エロの感覚は環境で育てられる…？」Aさん取材後の遠藤さんの考察をお届けします。

Text／遠藤遊佐