妄想オナニーのオカズは“架空の兄”

――じゃあ、オナニーするとき妄想に登場するような男性はいないんだ。

S: それは……やっぱり、“架空の兄”になっちゃいますね。

――架空の兄……??? 

S: はい。私、本当に女としての自信がなくて、小さいころからずっと「もしお兄さんがいれば処女をもらってくれたかもしれない」っていう妄想をしてたんです。それをまだずるずる引きずっていて……。

――その“架空のお兄ちゃん”はどんな人? ルックスとか名前とか性格とか。

S: 決まってないです。名前を決めてしまうと、いざ現実の彼氏とセックスすることになったとき、その名前が口をついて出ちゃうかもしれないので。

――はははは。じゃあ、お兄ちゃんと妄想の中でどんなことするの?

S: それは……(口ごもる)。

――それ言ってくれないとダメですよ、一番大事なとこ! さあッ!(笑)

S: ……あの、2人で家にいるとき唐突に「明日休みだし、しちゃおっか」とか言ってくるんです。で、さりげなく服を脱がせてきて。

――なるほど。お兄ちゃんとSさんにとってエッチするのはもう普通のことなんですね。ちなみに、お兄ちゃんに処女を捧げたのはいつなんですか。

S: けっこう前です。10年以上前。

――えー、それくらい長い仲だったら少しくらい設定あるでしょ。

S: ないですないです!「そういうのを考えちゃったときが自分の命日だ」って思ってますから!(頭を抱えるSさん)

――ははは。頭抱えないでくださいよ~! そこまでシミュレーションできてるなら、あとはほんとに恋人を作るだけですよね。