セックスは、「異性と仲良くなるためのツール」

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――Nさんを、そこまでセックスに駆り立てるものって何なんでしょうね。

N:「この人はどんなセックスをするんだろう」っていう好奇心かな。
私、自分自身にも人みしりというか、コミュ障的な部分があると思ってるんです。
でもセックスするとそういうのって一瞬にして取り払われるじゃないですか。それが面白いというか、気持ちいいというか。
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 飲み会の席で気が合うと、そのままホテルにGO。「なんであの人と?」と思うようなパッとしない相手でも、気にせず深い仲になれてしまう。(そして、セックスはするけど恋愛には発展しない)こういう女の子って、ときどきいます。

「きっと、すごいヤリマンで自分に自信があるんだろうな」と思って話してみると、意外にシャイな人がほとんど。セックスにはあけっぴろげだけど その姿は、自虐と自信の間を揺れ動いているようにも見えます。
Nさんが言うように、彼女たちにとってセックスは異性と仲良くなるためのツールなんですよね。

 インターネットで初体験を済ませて「案外ヤレる」と知ったことが、人生のターニングポイントになったというNさん。

 インスタントラブに身を投じることには賛否両論あるでしょうが、もしそれがなかったら、勇気を出してアダルトという「やりたい仕事」に着くこともなく、今も地元で地味にオナニーに励んでいたかもしれません。

 女の子にとってセックスとは、性欲でも恋愛でもない、自己肯定の一つでもあるんだな。そんなことを改めて思った一夜でありました。

 次回は、20歳の女子大生・Yさんのインタビューをお届けします。

Text/遠藤遊佐

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