求める側もやるべきことがある

パートナーにセックステクニックを求めるとしたら、求める側もやるべきことがあります。それは、自分好みのやり方を相手に正確に伝えることです。そんな努力もせずに「なんかすごいことやってよ」「テクニックを磨いてきてよ」と相手任せにするのもルール違反だと思いませんか。私なら小一時間説教しますね。やってほしいことがあるのなら、刺激して欲しい場所、力の強さ、スピード、動きを自分で説明してみなさいよって。言葉で伝えにくいのなら、まずは自分で実演してみなさいよって。性器に限らず手の甲や指先などを使って「こんな風にしてみて」と再現してみせることはできるはずです。小一時間説教したくない人は「どうやったら気持ちよくなれるのか教えて」と聞いてみるといいと思います。

テクニックが合わない場合

どう頑張ってもテクニックが合わないこともあります。そんな時はお助けアイテムを取り入れるのもひとつの手です。男性器への愛撫テクニックが合わない場合は、手や口や腟の代わりにオナホールなどの男性用アイテムを使うこともできます。「マスターベーションの手伝いをしているみたいで虚しい」なんて思わないでください。体をぴったりと寄せ合って脚を絡め、相手の表情や呼吸を見ながら使えば立派な愛撫ですし、アイテム越しに伝わる体の変化に喜びを感じるかもしれません。女性器への愛撫テクニックが合わないのなら、ローター、バイブ、電マなど好みに合ったものを選んで使い方を研究すれば、幅広い愛撫ができますよね。

また、挿入中のピストンテクニックが合わないという悩みもよく聞きますが、それなら体位探しから始めてみてください。いろいろな体位に挑戦して深さや速さを変えて微調整していけば、ふたりにぴったり合う体位が必ず見つかります。時間がゆっくり取れる時には、ネットで体位の四十八手を検索してひとつひとつ試してみるとか、体位に特化したAVを見ながら真似してみるとか、やれることはたくさんありますよ。

書籍発売のお知らせ

初の書籍『新しいセックス』(扶桑社)が9/2に発売されました! 男性向けの内容になっていますが、言いにくいことの伝え方、女性の体の構造、女性が気持ちよくなるための挿入方法など、女性が読んでも役に立つことを考えて書きました。パートナーと一緒に気持ちよくなれるエッセンスがギュッと詰まった一冊です。

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Text/BETSY