④夫婦別生計、資産もそれぞれ管理する

違う環境で育ってきた2人が共同生活をするのですから、金銭感覚のすれ違いも多少は出てきます。固定費(家賃・光熱費など)や育児にかかる費用だけ出し合い、後は各々で管理し、干渉しない約束にしておけば、相手のお金の使い方に不満を抱くことが少なくなります。

また離婚の際の財産分与(婚姻期間にできた貯蓄は基本的に離婚時折半される)では「自分の方が稼いでいたのに半分渡さなきゃいけないの?」「相手に浪費癖があったから貯金が少ないのに、さらに半分持っていかれるなら自分ももっと使っておけばよかった」など醜い言い分が飛び交う事態も少なくはありません。最初から夫婦別生計にしておけば自分の好きな生活水準で、自分が好きなだけ貯金することが可能です。

⑤親兄弟の介護について結婚前に取り決めをする

親の介護は避けて通れない問題です。
自分の親がどの程度老後の準備をしているのか、お互いの親に介護が必要になった場合配偶者として何ができるか、どこまで援助するのか、先に話し合って決めておけば有事の際にスムーズに事が運びます。

近頃は親の介護で揉める“介護離婚”という話もよく耳にします。親の介護問題というのは夫婦の関係に亀裂を入れてしまうくらい大きな問題なのです。結婚前に話し合えばその人の価値観や金銭感覚をさらに知ることができますし、本当にこの人と結婚して良いのかという判断材料にもなるでしょう。私は結婚前に話し合うことを強くおすすめします。

⑥結婚しても“自分だけの場所”を確保しておく

私はどの結婚でも必ず自分名義のマンションをこっそり維持し続けています。
夫婦関係で何か起こった時に逃げ込める場所、夫が干渉できない場所を確保しておくのです。もちろんそんな事態に陥らないのが一番良いですが、「何かあっても行く場所がある」という保険は心に大きな余裕をもたらしてくれます。すぐ行ける距離に実家があるのであればそれでも良いかもしれません。

幸せな生活に必要なのは「話し合いができること」「柔軟な対応ができること」

ここまでお読みいただいて「ガチガチな決め事がある夫婦生活は息苦しくなりそう」と思った方もいるでしょう。

しかし「決め事」を話し合えない相手や、自分のルールを曲げずに拒否する相手と、果たして幸せな結婚生活を送れるでしょうか?

ふたりの「決め事」はただのルールや指針になるのではなく、ふたりでどうやって生きていくかを真剣に考える機会になります。そして前述したとおり、何がおきるかわからないのが人生です。

決め事を全うできない環境に陥ることも、自分の思うようにできない状況になることもありえます。その度に「決め事」をもとに話し合ったり、折れたり折れてもらったりするのが夫婦として不可欠になるのです。

「話し合いができること」「柔軟な対応ができること」が夫婦生活にとって大切なことだと気づいたのは、11回の結婚でたどり着いたひとつの答えです。
皆様も幸せな結婚生活を。

Text/ごまたん

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