夫婦のあるべき姿、実は民法で定められている

“夫婦のかたち”が多様化する現代ですが、実は民法には「夫婦はこうしなさい」と定めた条文がいくつかあります。
代表的な条文で言えば民法第752条の
「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。」
というもの。
特別な事情がない限りは同居し、互いに協力し合い、どちらかがやむを得ない事情で働けなくなった時には自分と同等程度の生活水準を保てるように助けなさい、という意味です。条文で見るとなんだか堅苦しくなりますが、協力し助け合うことは夫婦関係の基本だと法律でも定められているのです。
しかしこれらは絶対ではなく、夫婦間で合意がある場合は例外も認められます。たとえば、私は現在夫と合意の上で別居婚という選択肢をとっています。(合意の上で別居していることを書面に残しています)。
夫婦も元はと言えば他人同士、上手くいく方がある意味「奇跡」
「協力し助け合う」と言っても、元は他人同士です。生まれた場所も育った環境も違う2人が共同生活をするのですから、ある意味“上手くいく方が奇跡”くらいに私は考えています。しかし、そんな“奇跡”も工夫次第で起こせます。一生添い遂げるにしても、いつかは離婚するにしても、“結婚している期間”を幸せに過ごせるに越したことはありませんよね。
では、どうやったら夫婦生活を幸せに過ごせるか……4回目の結婚から強く意識しはじめたことで結婚生活の質が格段にあがった「6つの心がけ」を紹介します。
①結婚を理由に稼ぎを減らさない
寿退社をしたり、産休からそのまま退職したり……昔と比べると専業主婦の女性は少なくなりましたが、それでもまだまだ結婚を機に仕事から離れてしまう女性も多いです。もちろんそれぞれの事情もありますが、可能な限り仕事をやめず稼ぎを減らさずにいた方が様々な場面で選択肢は広がります。
私が“選択肢”という言葉を使うと「はいはいまた離婚でしょ」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし違います。選択を強いられる場面は離婚だけではないのです。夫の会社が急に倒産してしまったら? 夫が病に倒れて働けなくなってしまったら? その時あなたに仕事がなかったら、生活はどうなりますか?
自分に稼ぎがあれば有事の際にもなんとか立ち回れますし、心に余裕を持って日々をおくれるでしょう。「何かあっても大丈夫」と思える心の余裕は、大切な人と一緒に生活する上でとても大切なのです。
②不満を疑問系にしない
「なんで○○やってくれなかったの?」という疑問文は相手の神経を逆撫でし、喧嘩の原因となってしまいます。「なんでやってくれなかったの?」と投げかけたって答えは分かりきっているはずです。
相手に不満を伝えるなら「○○をやってくれなくて悲しかった」「○○がなかったからこうなってしまった」「次からはこうして欲しい」と、疑問ではなく結果で伝えた方が相手の改善を促せます。伝え方、言葉尻ひとつで喧嘩は減らせるのです。
③家事当番は決めない・負担になる家事は外注する
人間生きていたら突発的な事態も発生します。それは不可抗力なことなのに、家事当番をきっちり決めてその通りにやろうとすると、休息の場であるはずの自宅がまるで職場のようになってしまいます。
食事は早く帰った方が用意する、疲れて動けない時は相手に頼るなど夫婦のライフスタイルに合わせて柔軟に対応した方が、お互いに気持ちよく過ごせませんか?
2人ともできない時は外食を選択したり、ハウスキーパーを雇ったり、外注してラクになるならどんどん外注すれば良いのです。苦手なことを無理してこなそうとするより、外注してしまった方がその他の(仕事や育児など)のパフォーマンスも上がります。
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