婚約指輪を見栄っ張るパートナーはヤバい

ところで今回のテーマは「婚約指輪」なのだが、何故結婚指輪の話ばかりしているかというと、婚約指輪はもらっていないからだ。

代わりにネックレスをもらったが、そんなに高額なものではない。これが給料三か月分だったら、夫は時給150円ぐらいになってしまう。

婚約指輪の相場は30万から40万だそうだが、最近は20万台やそれ以下、我々のように贈らないという場合もあるようだ。

男が平均以下の婚約指輪しかくれなかったら、多少はがっかりする気持ちがあるかもしれない。
だが実際は「婚約指輪で見栄を張り過ぎる男」の方がヤバい気がする。

結婚というのはあくまでスタート地点だ。
婚約指輪をもらった瞬間別れるという計画なら、婚約指輪は「2兆円」でなんら構わない。

しかし、今後一緒に暮らす相手が「見栄っ張り」というのは大きな問題である。

見栄っ張りな人間は相手に「こいつと結婚して失敗だった」などとは死んでも思われたくないため、何か失敗しても隠し通そうとし、さらに傷を広げがちである。

会社をリストラされても、それを家族に言えず、公園出社してしまうのもこのタイプだ。

よって「一世一代のカッコつけ」として、婚約指輪のお金を貯めていたというタイプなら良い。
しかし金もないのに「こんなしょぼい指輪を贈る男と結婚して大丈夫かしら」と思われたくないがために、無理して高額の指輪を買うタイプは、結婚後も至るところで「見栄のための無理」をして結婚生活を破綻させる可能性が高い。

さらに「俺に任せとけ!」と態度だけは頼もしいので、水面下で大変なことになっているのに、なかなか気づけなかったりするのだ。

さらに家族に頼ったり弱音を吐いたりもできないので、全部自分でかかえこんだ末、突然ぶっ倒れたりもする。

男も女も、あんまり結婚相手に期待しない方が良い。
期待するから相手はそれに応えようと見栄を張るという場合もあるし、期待をしすぎるから「勝手に期待して勝手にがっかり」して、相手にいらぬ不信感を持ってもってしまうのだ。

よって婚約指輪がポテコでも落胆せず「この人は身の丈以上のことはしない」「家族に見栄を張るタイプではない」とポジティブに捉えてみてはどうだろうか。

だが、単純に給料三か月分の婚約指輪を買う金はあるが「自分以外に金をかけるのが嫌」というタイプの可能性もある。

つまり、婚約指輪の金額一つで相手の全てがわかるはずない、ということだ。

いつまでもそこに一喜一憂せず、これからの結婚生活の方を考えた方がよい。

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