おまえの胃の中にも?

世界に一つだけの穴と、パートナーに言えない秘密/59番目のマリアージュ 出会い系サイトで妹と出会う話 (電撃コミックスNEXT) Kindle版

 パートナーに理解されづらい性癖をもつ方も大変だ。

 妻に「俺は使用済みパンツが好きでたまらないんだ!」と打ち明けて「奇遇だな、私も汚れふんどしに目がないぜ」と返ってくれば、夫婦でトレードできて最高だが、そんな奇跡のマッチングはめったにない。

 それに妻のパンツじゃなく、見知らぬ他人のパンツじゃないと興奮しないのかもしれない。

 パンツをゲットすることに興奮するなら、山中にパンツを隠して宝探しするとか、パンツを的にしてエアガンで撃つといった提案もできるが、そういうことじゃない気がする。

「妻にバレたらマズい」という背徳感も込みで、興奮するんじゃないか。だとしたら、やっぱりバレないように隠してほしい。世界はそれを愛と呼ぶかは知らないが、愛する人を傷つけないように努力はするべきだろう。

 家族の知らなかった一面を知るのはショックなものだ。

 以前、ネットで「母親が出会い系にハマってます」という娘さんの相談を読んだことがある。

 母親は50代バツイチで、出会い系で複数の男性とセックスしていたそうだ。娘さんはその事実を、母が開きっぱなしにしていたパソコンを見て知ったらしい。

「まさかあの母が?と混乱しているし、正直キモくて吐きそうです」という言葉に「身内はそうだよな」と思った。

 他人の親なら「リスク管理して安全に遊ぶぶんにはいいんじゃないの?」とか言えるが、自分の親なら「マジで勘弁してくれ」だし「どうしてもやりたいなら、せめて隠れてやってくれ」が本音だろう。

 秘密を知った家族はショックだし、これまで通りに接するのが難しくなり、今後の関係に影響を及ぼすかもしれない。それを予想できるなら、パソコンにロックをかけるとか、パソコンを胃の中に隠すとかして、秘密は墓まで持っていくべきじゃないか?

 そんなことを考えているうちに夫が帰宅したので、使用済みパンツの件を話してみた。すると「それの何が問題なんだ?」と言われてショックを受けた。

アル「まさかおまえの胃の中にもパンツが…?」

夫「俺はパンツに興味はないが、浮気したり誰かに危害を加えるわけじゃないし、そんなに問題のある趣味じゃないだろう。それに捨てるパンツを再利用してエコロジーだ」

 夫にとってのエコロジーとは。

 ただそう言われると「そんなに大した問題じゃないのかも」という気もしてきた。

 私が腸炎でウンコを漏らした時も、夫は「それの何が問題なんだ?拭けばすむ話じゃないか」と言っていたし、やはりアナルのサイズがグランデだ。

 私も見習って、世界に一つだけの尻の穴を広げたいと思う。

※2018年2月20日に「TOFUFU」で掲載しました。

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