髪や肌やネイルに気を使って2年

そうして何年かが過ぎ40歳をすぎた頃、気付いたら子供は一人でトイレに行き、お箸を持ち、一日中抱っこしていなくても泣かないようになっていました。

なんだこれ、すっごい、楽!

仕事がはかどる上に、両手が空いてる時間が格段に増えたので、顔に何か塗れる、髪に櫛が通せる、と舞い上がりました。

が、もう一つ気付いたのは、私の肌も髪も、子供の成長と一緒に未来へと歩数を進めていたのです。もはやプチプラの韓国コスメでお絵描きしても、鏡の中にいるのはオルチャンじゃなくオバチャン(韻踏んだ)。

そりゃそーか。子供のお世話に注ぎ込んでいた時間もカロリーもお金も、これからは少し自分のために使おうと決め、収入の1割までならアンチエイジングにぶっこめる、と試算したのが41歳のときでした。今からでもまだ遅くない、と自分に呪文をかけながら。ビビデバビデブー!

アンチエイジング、と聞くと「ババア必死」「痛い」と草生やす輩が湧いてきますが、そういう人たちは「女捨て巡視団」と逆のことを言っていても出自は同じです。お前の顔も竹内涼真じゃねーだろ?と無視していきましょう。千歩譲って竹内涼真の顔だったとしても、無視してオッケー。私にとっては、私自身と旦那さんと竹内涼真(本人)以外はすべて外野です。

だって、卵アレルギーの子供のために優しいお母さんが子供が大好きなブルーのクリームでケーキを作っても、「色がキモいです、食べたくありません」と外野がTwitterでクソリプ飛ばしてくるふざけた世の中ですもん。そんなもんいちいち気にしてたら余計に老けちゃう。

んで、私なりに髪や肌やネイルに気を使って2年くらいが経ちました。それで夫婦仲が良くなったとか、せっせせの回数が増えたとか、旦那さんが褒めてくれるようになったとか、残念ながらそんなことはまったく起こりませんでした。

でも、アンチエイジングとはすなわちセルフメディケーションになっていて、私が私のお世話をサボっていない、という事実が、ひしひしとお砂糖のコーティングのよう心に積もって、私のメンタルの強度が増しているのがわかります。

「女捨ててる」って言葉は相変わらず大嫌いだけど、結局、自分を捨てる、っていうのをしちゃいけないんだよ。

自分がなりたいもの、行きたい場所、一緒にいたい人を、諦めないように心を強くするっていうのが、美容がもたらす最大の贈り物じゃないかな。

ほら、周り見回しても、どんなに美人でも自分のことを大事にしていない女の子はそういう空気を毛穴から発してしまっていて、鼻だけは効くクズな男に引っかかって食い物にされてるじゃない? そんなん、真木よう子のTwitterを覗きにいかなくてもわかるよね。中山美穂のTwitterは鍵付きだから見れないけど、なんなら鍵な時点でお察しじゃない。(ごめん…もう黙るわ)

夫婦間でも、相手が自分自身を尊重してなくて、家族のために自分を犠牲にしてるって圧を出してきたらバランスはおかしくなります。どちらかがどちからを搾取するような関係になってしまったら、もう破綻するしかないですもん。オタク夫のフィギュアコレクションを捨てる断捨離嫁を叩く暇があったら、自分もパートナーに何かを「捨て」させてないか、振り返ってみましょうよ。

あと、子育てに必死でなりふり構わず働いてるよその家のママを「女捨ててるwww」ってバカにしてるオッサンさんたち! お前らの家のいつも綺麗にしてる奥さん、tinderで浮気してるぞーっ!!!

Text/ティナ助

初出;2017.08.17