「ゴキブリ男」と接触する方法

ゴキブリな男性が存在すると身をもって実感すれば、カエルがマシに見えてくるはず! いや、マシどころか「やっぱり王子様だった!」と序盤のテンションが復活するはず! では早速、ゴキブリ男と接触する方法をご提案しましょう。

スマホのアドレス帳を開き、知り合いの中でもっともゲスい男性にアポイントをとるのです。もしアドレス帳にゴキブリ候補がいなければ、繁華街の盛り場へ繰り出すなり、マッチングアプリに登録するなり、いくらでも方法はあります。

既婚者、ヤリモク、ヒモ気質などのゴキブリを発見したら、貴女サマの貴重な時間を使ってゴハンに行きましょう。なんならラブホ直行で一発ヤルくらいの勢いがあってもオッケー。ゴキブリとの接触により、カエルのありがたみが痛感できるはずです。「私ったら誠実な好意を寄せてくれているカエル君をキモいだなんて、ずいぶん贅沢を言っていたんだわ」と! 

以上を踏まえ既婚者、ヤリモク、ヒモ気質なゴキブリにタダマンさせましょう。おしまい、と〆たいところですが……。さすがにハードルが高いと足踏みせずにはいられない貴女サマのために、もうちょいカンタンな方法もご提案しましょう。それは、「ケーキバイキング」です。

なぜケーキバイキングに?

ケーキバイキングと蛙化現象って、実は全く同じメカニズム! 入店時は「全種類制覇しちゃうぞ」と甘いケーキが魅力的に見えていても、食べ終わる頃には「キモちわるい、ケーキなんぞ見たくもない」と、真逆な気分になっています。が、不思議なもので1ヶ月も経てばまた、甘いケーキが欲しくなるんですよね。

王子様との甘い恋が、一時的に「キモいカエル」としか思えないようになったとしても、1ヶ月も経てば気分は戻ることを、実際ケーキバイキングへ足を運ぶことで体感しましょう。これなら、ゴキブリにタダマンさせるより、うんとハードルが低いはずです。さあ、ケーキバイキングへGO! 

Text/菊池美佳子

初出:2021.5.31