Loading...

「ちんこの大きさ関係ないです」と「40代から人生最高に楽しい」の二大嘘案件/峰なゆか・卒業♡アラサーちゃん

まもなくアラサーを卒業する峰なゆかさんが、アラサー世代を経た今だからこそみなに伝えたい、女道サバイバル術をエッセイとイラストでお送りする連載です。アラサー以降の方も若い方も、ぜひ参考にしてください!

嘘ついてんじゃねえよ

「やっぱり女の人ってちんこがでかい男の方が好きなんですか?」という質問に対して「女性にとってはテクニックや相性のほうが大切なので、大きさなんて関係ありません」と答える女に遭遇すると「嘘ついてんじゃねえよ」と思う。
関係なくはないだろ。じゃあテクニックや相性が同レベルで同じくらい好きな8センチの男と16センチの男がいたらお前はどっちを選ぶわけ? つーかそもそも今話しているのはちんこの大きさの話で、その他のスペックの話じゃねえし。と言うと、嘘付き女は「でも彼氏とずっとしてたらその人のサイズが自分にとっての標準になるから……」とさらに話をすり替えるのが定番で、まあ長く付き合った彼氏のサイズに慣れるっつーのは分かるんだけど、でもじゃあその彼氏との初回のセックスで9センチを見た時はちょっとテンションがサゲになってしまう気持ちは否定できないし、9センチ彼氏とケンカしてもう別れちゃおっかな? とかなったタイミングで久しぶりに18センチの元カレから連絡来てまあとりあえず話聞くし飲み行こうよとか言われてヤッちゃった夜は「あ〜!! コレコレ!!」とか思ったりしちゃうわけじゃん? 「今日は一発ご新規さんとワンナイトラブで子宮口ガン突きされちゃお〜☆」みたいなテンションの日に7センチと遭遇したら?
そこで「まあ人それぞれ好みはあるとは思いますけど、平均よりちょっとデカいくらいのサイズ感が、一番需要が高いんじゃないですかね」と真実を伝えると、質問者の男は良くて「そうなんですね……やっぱちんこがデカくないとダメなんですね……」とつまんねえ愚痴を始めるだけだし、悪いとちんこ至上主義者で短小差別をする悪のヤリマンだと糾弾されるパターンまである。

そして質問は繰り返される

なのでまあ過剰に短小擁護をする女の気持ちも分かる。
だってもう私たちはうんざりしているのだ。「やっぱり女の人ってちんこがでかい男の方が好きなんですか?」と聞かれることに。「僕の短小コンプレックスを慰めてください! 無料で!!」という欲望をぶつけられることに。慰められたところでお前のちんこは1ミリも大きくならないのに。

ちんこの大きさは男への評価にまったく関係がないわけではないが、もちろんデカければデカいほど評価が上がるっつーもんでもないし、形状の好みとかもあるし、ちんこが小さいということよりも、自分が勝手に抱いているちんこが小さいコンプレックスを無料で他人に慰めてもらおうとする卑しい精神のほうが比べ物にならないほどのマイナス評価になるとかいうのを説明しても理解してもらえる気はしないし、彼らの目的は理解することではなく無料慰めサービスをしてもらうことなのだから何を言ったところで不毛だ。「無料慰めサービスを求めるのはやめろ」と伝えたところで「僕は本当にちんこの大きさで悩んでいるのに!!」と被害者面されてさらにめんどくさいことになるのは目に見えている。とにかくなるべく早めに無難にこのしょうもない話題を終わらせたい。
そこで女は自衛として「女性にとってはテクニックや相性のほうが大切なので、大きさなんて関係ありません」と嘘をつく。

でも「僕はちんこが小さいのがコンプレックスなので慰めてください!」と言語化する知能も蛮勇も持ち合わせていないので「やっぱり女の人ってちんこが大きい方が好きなんですか?」とかって言い換えるような男は、「大きさなんて関係ありません」と言われて「いやいや関係なくはないだろ。男だって膣がガバガバでイケないとかだともちろん困るし、小さすぎてちんこが入らないとかでも困るわけだし、やっぱ平均よりちょっとキツいくらいが一番需要が高いわけで、ちんこもそういうことじゃね? 嘘つくのやめてもらえます?」と言語化する知能も蛮勇もないので、「大きさなんて関係ありません」と返されると、とりあえず「そうなんですね! 安心しました!」とかっつって返事をして会話を終了させるものの、「大きさなんて関係ない」という言葉を本気で信じるほどのアホもなかなかいないので、無意識化では「大きさ関係ないとか嘘なんじゃ……?」という不安が徐々に大きくなって、また別の女に「やっぱり女の人ってちんこが大きい方が好きなんですか?」という質問を繰り返す哀しいモンスターと化してしまうのだ。

前後の連載記事