復縁までの道筋をつくる「ストーリーノート」

ということで長くなったが、本題の「復縁」の話だ。
いま、君は過去に苦しめられている。体温を持ったやわらかな過去。そして突然の終わりに。

馬鹿野郎! そいつは飲み始めはクソ甘く、後味は本物のクソとまごうぐらいに苦い、出来損ないのキャラメルマキアートだ! と、言ってもきっと届かないだろう。
だけどカップのふちにへばりついた泡を舐め、のたうちまわっている君に提案するよ。

過去に打ち勝つにはたった一つ。未来をどうするか考えることです。

そんなことは耳が腐るほど聞いただろう。たぶん電話占いを飛ばして7番目ぐらいに出てくるよくわかんないブログにも書いてあると思う。だから具体的に言う。

復縁までの成功ストーリーノートを作ろう。

は? と思っただろうがわたしはマジである。
これは自己啓発でよくある「自分磨きノート」のことだが、わたしは本業が劇作家。ストーリーを作るのが仕事なので、「ストーリーノート」と呼んでいる。まあ名前はなんでもいい。
「何年後までに年収○○万円!」とかの、恋愛版である。復縁までの具体的かつ最短の道筋をつくるのだ。

そんなもん作れたら苦労しねーよ! と怒りたくなるだろうが待ってほしい。
具体的にできるんですよ、どんな人でも、どんな恋でも。

終わった恋を過去にするのは本当に難しい。未来に変えるのはもっと難しい。
わたしも、17歳のときに始まり、21歳のときに終わった恋を成仏させるのに25歳までかかった。しかも本当に成仏しているかというとあやしい。
恋は本気になった年月の3倍かけないと忘れないとも言う。
あと8年か~長いな~と思いながら毎日を過ごしている。

このノートの内容は次回詳しく書く。結構ゾッとする内容だ。これを読まれたら、おそらく離れていった人たちにドン引きされるだろう。一生復縁はできないだろう。だがAMのため、引いては君のためになるなら、わたしはまあいいのです。

だから、iPhoneを握ったまま泣き疲れて眠ってしまった君へ。目覚めた君がもう二度と、出来損ないのキャラメルマキアートを飲みませんように。

また次回お会いしましょう、じゃあね。

Text/葭本未織