「そうか、生きているんだ」を感じずにはいられない!

 観終わった後は、思わず夜空を眺めてしまう。
「そうか、自分はここに生きているんだ」って地球で生きていることを実感し、自分の現在位置を確認してしまいます。

 単に宇宙の恐怖を描いた作品なら、エイリアン物の作品を観れば事足ります。
この映画でストーンとマットを脅かしていた破片は、人間が造り出したものです。結局、人間は人間の手によって恐怖と孤独がもたらされるのかもしれません。

 でも、オフィスで、部屋で、宇宙空間にポツンと佇む星のように光る人間が造り出したスマホにだって希望を感じてもいいでしょう。 そこに繋がれているのは、さすがにたった一本のロープではないのですから。
宇宙を体験した分、地球をより敏感に味わうことができる革新的な映画です。
一見男性向けの作品に思えますが、ストーンの孤独と重力に打ち勝つ勇気はぜひ女性に見てほしいです。

12月13日(金)全国ロードショー<3D/2D同時公開>

監督:アルフォンソ・キュアロン
キャスト:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
原題:Gravity/2013年/アメリカ映画/91分
URL:映画『ゼロ・グラビティ』公式サイト
URL:公式Facebook

Text/たけうちんぐ

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