「お店みたいですね」に喜ぶ男性の心理

 ある日私は「Twitterでセックスしている裏垢男子は、まるでお店のようですね」とツイートします。すると、何人かの男性から「繁盛店になれるよう精進します!」といったコメントが返ってきます。
たいていの女性は無料風俗店呼ばわりされると嫌な気持ちになると思いますが、彼らはむしろ“女性用風俗”として扱われることに、まんざらでもないよう。

 ヤリチンと化し、オフパコ活動をずっと続けている裏垢男子の目的は一体なんなのか…。100人切りをする勢いのオフパコ活動を引退し、今は本命彼女と幸せに暮らす男性のツイートにはこんなことが書かれてありました。

「元カノに浮気された腹いせにやっていた」
「求められることが嬉しかった」
「終わる関係は寂しいから、終わらない関係になりたかった」
「もともとモテなかったから、竿モテして調子に乗っていた」

 復讐心と承認欲求とコンプレックスが入り混じっていて、なかなか闇を感じます……。

 男性はわざわざ女性を口説かなくても、風俗でセックスができます(お店によっては擬似セックスになりますが)。それでも、何人もの素人を口説いてセックスに持ち込もうとするのは、単なる「ヤりたい」という気持ちだけではなく、性欲の他に精神的に満たされない部分があるからこそ、そういった行動へと駆り立ててしまうんだろうな、と感じました。
彼らは自分のことを褒めてくれたり、受け入れてくれる場を求めているのかもしれません。もちろん、人によって動機はさまざまですし、ただ性欲に突き動かされている人もいると思いますが…。

 こういった男女の飢餓感を刹那的な関係ではなく、長期的な信頼関係を築く方向で解決できないものか…。人の裏側を覗きながら、そんなことを思うのでした。

Text/りのこ