ちゃんと「大切」にされているか、「大切」にできるか

あなたに信用してもらえるような行動を一切とろうとしない彼のどこが好きなのでしょうか?
「彼はわたしのことをちゃんと好きでいてくれてることは行動でわかる」とあなたは仰っていますが、その具体例が書かれていないのでそれがどんなものなのかはわたしにはわかりません。
でも、それがしょっちゅう「かわいい」「好き」と言ってくれるだとか、夜中に会いたいと言ったらわざわざ会いに来てくれるだとか、連絡をマメにしてくれるだとか、誕生日や記念日に欲しかったものをプレゼントしてくれるとかなのであれば、他の女の子にしていることとなんら変わりはないですよね。
肝心なのは、あなたが彼にちゃんと“大切”にされているか、です。

言葉の成り立ちは置いておいて、あくまでもわたしの個人的な解釈をすると、“大切にする”というのは“切”という字が入っているぐらいですから、自分の身を切るという意味が含まれているのではないかと思います。
“好き”という一方通行な気持ちだけを捧げるのではなく、相手のことを心から想っているからこそ、自分自身を尽くし、自分のポリシーを多少変えてでも相手のために自分が持ち得るものたちを渡すのが、“大切”な関係に繋がるのではないでしょうか。

あなたは、彼にちゃんと“大切”にされていますか?
そして、あなたはそんな彼のことをこれから“大切”にすることができますか?
一度、ゆっくり考えてみてください。

信用が生まれない関係、大切にし合えない関係というのは、とても虚しいものです。
「彼のことが好きだから、彼がわたしを好きでいてくれたらそれでいい、他のことはどうでもいい」と悲鳴を上げている自分の心に鈍感になって今の彼との関係を続けるのか、それとも一時のつらくて苦しい瞬間を覚悟して、きちんとした信用が目に見える新しい生活を手に入れるのか。

あなたなりの“大切”という意味を踏まえたうえで、あなた自身があなたの心を“大切”にできる選択をしてほしいと思います。

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Text/ものすごい愛
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