恋愛はしたくなったときが恋愛しどき

ちょっと壮大な話になりますが、世界平和って大切だと思うんですよね。
でも、世界ってわたしたちが想像するよりもずっとずっと広くて、きっと隅々まで想像を及ばせることはなかなかできないはず。目に見えない、耳に入ってこない部分を知ろうとする姿勢はもちろん立派ですけどね。
しかし、それは自分の世界を蔑ろにしてまでするべきことではないですし、上手にそつなくこなせるようなことでもありません。
だから、まずは自分の手の届く範囲の世界を平和にするために努力すればいいのであって、それすらできていないのなら見ず知らずの人間の世界まで手を伸ばす必要はないとわたしは思います。
あなたの今の世界は、家族と友達と仕事が存在して、その中心にあなたがいます。
もしかしたら、趣味や好きなものなど、何か楽しみもあるかもしれないですね。
自分が世界の中心に立って、手の届く範囲にいる人やあるものを精いっぱい大切にできているのなら、それで良いのではないでしょうか?

「毎日が充実しているけれど、他人と比べたときに恋愛していないのはおかしい気がするから、無理にでも自分を変えたい……」と思っているのなら、そんなことはしなくていいと思います。
自分を他人と比べてしまい、他人にどう思われるかを原動力として、自分の意志とは別のものに振り回され、自分を無理に変える努力は“自分の手の届く世界の平和”にはなりません。

自分を変える努力というのは、自分の幸せのために、自分の大切な人やものを守るためにすることです。

あなたが自分で考えて、自分の人生に恋愛が必要だと、幸せになるために恋愛をしたいと感じたときに、初めて恋愛をすればいいのです。
これから先、もしもあなたが恋愛を始めようと立ち上がったときや恋愛で派手に転んでしまったとき、今のあなたが大切にしている家族と友達と仕事は、必ずあなたを助けてくれる存在となるでしょう。

現在22歳ということは、少なめに見積もってもあと50年以上は人生が続きますよね。
学生のときと違って、自分が置かれる環境を自分の意志で選べるようなりますし、多種多様な人たちと知り合い、縁の紡ぎ方や断ち方も学んでいきます。
そんな中で、自分の幸せの定義や自分の世界平和に必要なものが少しずつ明確になります。
手の届く範囲が広くなったり狭くなったりするのも、考え方・捉え方がすごいスピードで変わっていくのも、至極当然なのです。
それって、なんだかとってもわくわくしませんか?

仕事はやめたくなったときがやめどき、家電は買い換えたくなったときが買い換えどき、髪は切りたくなったときが切りどき、恋愛はしたくなったときが恋愛しどき。

自分がどうしたいのか、どういう自分が1番幸せなのか、どうしたら人生が楽しくなるのか、わくわくしながらその都度考えていけば良いのではないでしょうか。

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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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