カレに自分の理想を追い求めるな!
承認欲求の強い母親から学び取ったこと

 女性の心の中には理想の男性像、つまりアニムスがいるという(男性ならアニマ)。
これは、本来はラテン語で「魂」や「生命」を指しているが、近代になってユングという精神科医が独特な恋愛用語として用いている。
相手に恋をしているつもりでも、実は相手という媒体を通して、自分の中のアニムス(もしくはアニマ)に恋をしている場合があるのだと。

 アニムスという言葉が少し分かりづらければ、こうも言い換えられる。例えば、あなたはダイヤモンドがとても欲しかったとする。そして、ダイヤモンドを手にする。手のひらに乗せる。あなたは、欲しかったそれを手のひらに乗せたことで、同時に幸せも手にしたと思うだろう。

 しかし、それは違う。ダイヤモンド=幸せではない。幸せというのは、そのダイヤモンドという媒体を通した自分の心の中にのみ存在するものである。ダイヤモンドの存在だけでは幸せは完結しないのだ。

 つまり、相手という媒体を通してアニムスに恋をしているというのは、「ダイヤモンド=幸せを手にいれた」ということではないように、「恋人=自分のアニムスもしくはアニマ(理想)を手にいれた」ということではない。
そのため、恋人は自分の理想通りに動いてくれるとは限らない。結果、承認欲求が満たされずますます自信をなくすという悪循環を引き起こしてしまうのだ。

 実際、母親は満たされることのない承認欲求を引きずりながら、カレを試すようなことばかりを言い続けている。だが、母親だけではなく「なぜ恋人は自分の理想通りに動いてくれないのだろうか」と思い悩む人は案外多いのかもしれない。

 そのような人たちは、これからどのようにして恋愛をしていけばいいのだろうか…。