手からシュウマイを出すキャバクラのお姉さん

美しい女でもプラスアルファの価値を身に着ける必要がある。どんな場に招かれても、その場を盛り上げられる女でいたい。

マジックをしている女の子 マジシャン 一芸を持ったキャバ嬢
©2015 momoko harada

 先日、数名での会食の二次会で、ひょんなことからキャバクラに行くことになった。私は前にも一度、大人の社会見学としてキャバクラに連れて行ってもらったことがあるので、今回は2度目の訪問である。しかも奇しくも前回と同じ店。2回も来れば常連、慣れたもんである。緊張に満ちた初回訪問からは考えられないほど余裕の入店。
お姉さん方と楽しく会話を繰り広げていたわけだが、途中でふと、テーブルについてくれたお姉さんの一人が「あっ、緑の玉が落ちちゃった」と言い出した。何だ緑の玉って。隠語か何かかと思いながら、居合わせた者たちで、言われるがままに謎の緑の玉を探す。ほどなくして、ビー玉より一回り小さいくらいの、文字通り緑色の玉がどこからともなく見つかる。手渡すと「ありがとうございます〜」とにこやかに受け取るキャバ嬢。するとここから突如、お姉さんによる魔法のようなひとときが始まった。

「ではこれから皆さんにマジックをお見せします」とお姉さん。先ほどの緑の玉を手のひらに握る。指示を受けた我々は、3、2、1とカウント。0、のタイミングで、ほらっ!とお姉さんが握った手を開くと……なんということでしょう。お姉さんの手からシュウマイがでてきたではありませんか。

……なぜ、シュウマイ!?

 驚きと疑問で頭をいっぱいにしている最中、はたと気づく。シュウマイの頂上に堂々と鎮座しているグリンピース、まさかあれは、あれは……先ほど捜索した、私たちの、緑の玉!!! そうか、お前はグリンピースだったかと正体を突き止めてスッキリ。そんな風にして、キャバクラの夜は更けてゆく。