甘くとろけて、心をリラックスさせてくれるチョコレート。
バレンタインシーズンは、愛するパートナーにあげたチョコをつまみ食いしたり、
友人から友チョコをもらったりと、チョコを食べる機会が増えていた方も多いのではないでしょうか?

 この本は、今まで皆さんが何気なく口にしていたチョコレートへの考え方がガラリと変わる一冊です。
著者は、チョコレート鑑定家・クロエ・ドゥートレ・ルーセルさん。
チョコレートの国際的なトレンドやマーケティングに関する講演から、チョコレートブランドのコンサルタントまで幅広い活動を行っています。

 彼女はチョコレートには二種類あるといいます。
それは、マスチョコレートとファインチョコレート。
前者は大衆向けに作られたもので、人工的なバニラの香りや安価なカカオ豆が使用されたもの。
後者は良質なカカオ豆が使われていて、カカオの風味をしっかりと楽しめるものだそうです。
それらファインチョコレートこそがチョコレートの真髄で、渋味や酸味があり、
舌がピリリと刺激を感じるものまであるのだとか。
日常的に普段私たちが食べているチョコレートも魅力的ですが、上質なチョコレートもぜひ食べてみたいですね。

 また、彼女は本書の中でとてもユニークな提案をしています。
それはチョコレートの“テイスティング”。
まるでワインのように、舌にのせ、香りを嗅ぐことで、
チョコレートからも新鮮な花や深いスパイスの香りを見出すことができるそうなんです。

 普通のバレンタインはもう飽きたなんて思っているあなた 、
来年のバレンタインデーまでに味覚を整えて、彼と上質なチョコレートのテイスティングに挑戦してみるのはいかが? 
味覚を開発することは、五感を鋭くすることにつながるともいいます。
その日は、より官能的な夜を過ごすことになるかもしれませんね。

書名:『チョコレート・バイブル~人生を変える「一枚」を求めて~』
著者:クロエ・ドゥートレ・ルーセル
発行:青志社
価格:¥1470

Text/AM編集部