失敗を避けるあまりマス受け男を狙ってしまう

 この「私は結婚で失敗したくない」は危険思想です。失敗しないため、自分に合う人ではなく最大公約数にマッチングしそうな人を探してしまうから。たとえば安定収入で正社員、身長170cm以上で顔もそこそこ、学歴は大卒以上の男性は「マス受け」します。しかしその要素のうちどこまで「あなたの幸せ」に繋がるかはわかったもんじゃありません。

 たとえば身長。あなたが身長150cmだとすれば、身長185cmの男性は高すぎやしませんか。限界まで背伸びしてもチューに届かないですし、デートで歩きながら話すにも声が届きません。ある友人は身長140cm台にもかかわらず190cm以上ある男性と付き合ってしまい、話すときは彼が座って目線を下げないと声が届かなかったそうで……。「彼だけ座って、私は立ってたからまるで先生と生徒みたいなんだよね」と嘆いていました。

 もちろん身長差だって愛さえあれば乗り越えられますが、愛もないのに「とりあえず170cm以上」と足切りしてしまうのは、もったいないんじゃないでしょうか。

失敗してでもいいから結婚してみる

 結婚したほうがいいのかな、と悩む女性は世間体の言うことを真面目に受け止める「いい子」寄りの女性です。そんなあなたが無理して非婚へ走るのも苦しいわけで……。そこは失敗してもいいから、結婚という名のプロジェクトを1度「とりあえず」の回してみるつもりで相手を探してみてはいかがでしょう。

 大丈夫、どうせ3割は離婚します。そして男性がたいてい早く死ぬので、最後まで添い遂げることもできません。私だって今は仲良しですが、来年・さ来年も夫といられるかは未知数。あなたが尊敬する友達だってシングルマザーになるかもしれないし、逆に「何でこいつが」って女が幸せな結婚生活を続けるかも。

 そう、結婚はバクチなんです。「失敗しないように」マス受けを狙うくらいなら、世間から変に思われたって自己ベストの相手を選んだほうがいいし、別れる結末だって悪いもんじゃありません。

Text/トイアンナ
From/TOFUFU

次回は<独身の友達に「結婚してるんだから私とは違う」と線引きされた日>です。
TOFUFU連載「バリキャリ婦人の家庭マネジメント」をAMでも読めます!