レッドオーシャン・ブルーオーシャン

レッドオーシャンというのは経済用語で人気があって競争が激しいけど、新規に参入しやすい市場のことで、コスト競争も限界に近いので、なかなか大きな利益があげられません。まさに血で血を洗う闘いの海です。競争というのはある程度は必要だと思いますが、あまりやり過ぎると自分を見失います。

レッドオーシャンの反対語はブルーオーシャンであまりライバルがいなく、十分な利益を獲得しながら進むことの出来る市場のことです。誰だってこっちの方が良いってわかっているんです。でも、みんな、なかなか行けません。それは人と違う方向に行くことが怖いからです。人と違うことをして、平気だろうか? 大丈夫だろうか? と思う人が多いのです。

例えば恋愛について、もしもラッキーにもあまり同世代との恋愛に興味が無い場合、年上の相手を見つけて、付き合ってみるのも一つの方法です。相手が年上になる程、ライバルは少なくなります。ジジイとの肉体関係とか生理的に無理とかいうなら目を閉じてマグロで良いと思います。年下だから許される特権です。
肝心なのは相手の経済力と人脈、サービス精神。それがある相手ならばつまらない交際にはなりません。交際を通じて年上の良いところを吸収し、知識を吸収します。そうすると仮に恋愛が終わってしまっても、沢山の収穫や武器を手に入れられています。

例えば仕事について、人がやりたがらない所で、自分が得意なこと、やれば時間当たりの給料を上げ続けることができそうなことはないか、とにかく考えてみることです。ライバルは少ない方が勝ち易いです。
仕事で大事なのは小さな勝利を積み重ねて行くこと。よく見るとあなたの周りにも小規模だけど勝ち続けて適正に利益を上げている会社はあるはずです。その勝ちパターンを吸収すれば、仮にその仕事が終わってしまっても、沢山の収穫や武器が手に入れられます。

できる子ほどレッドオーシャンにハマる

とかくエリートと呼ばれる人はなまじレッドオーシャンでの成功体験があるだけに、その成功体験にしがみつきズブズブ闘い続けます。昔は花形産業だと思ってた業界がとっくに斜陽になっても能力があるだけに闘い続けて年ばかり取ってしまったおじさん、いますよね。もしかしたらそれは未来のあなたかもしれません。

現状に少し疲れているならば、今、自分はどんな海を泳いでいるのか、ちょっと想像してみると良いかもしれません。

Text/肉乃小路ニクヨ
初出:2017.02.07