いつも機嫌の悪い男なんて捨てちまいな!

どちらにしてもいま思うのは、いつも機嫌が悪い人と一緒にいても、面白くないし苦しいし、こっちまでイライラするということです。反対に機嫌がいい人と生活をしていると、少ししんどくて機嫌が悪くなりそうになっても、つられて明るくなれます。「機嫌の悪い人」が「機嫌のいい人」に変わることも、不可能ではないけれど、よほどの根本的解決が必要で、「いつか」という希望を持って待つのは時間の無駄、人はそう簡単には変われません。なので、いつも機嫌の悪い男なんて捨てちまいな!とわたしは思っています。「人と接する時は、自分の機嫌と関係なく、楽しくしよう」と心がけることさえ出来ない人なんて、一緒にいる価値がない。

ちなみに、今の夫は朝起きた瞬間からニコニコと笑いながら「いまさー、夢の中で幼馴染とさー」などと、クソどうでもいい夢の報告を始めるご機嫌な人ですが、その血を受けついている息子もまた、起きた瞬間にニコニコと大きな笑みを浮かべます。そして不機嫌な人がいない家庭というのは、なんとも明るくて風通しがいい。今後も家族のだれか、そして自分が不機嫌にならないように、努力を続けたいと思っているのです。

Text/大泉りか