カップルでも、おひとりでも

 主人公スティーブンはALSを患い、体の自由が利かなくなる。その状況でも必死に生き、研究者として大成功を収める。ジェーンとは別れてしましたが、映画のクライマックスを見る限り、二人で生きた時間は決して無駄ではなかったのかなと思わせます。

 別れも描いたラブストーリーではありますが、結末にほろ苦さはほとんど残りません。
時としてラブストーリー映画は、付き合いの浅いカップルで行くと地雷になる場合もあります(激しいラブシーンやバッドエンドなど)。

 しかし、『博士と彼女のセオリー』は絶対大丈夫です。

 付き合いたてのカップルも、熟年カップルも、実在するスティーブン・ホーキングとジェーン・ワイルドが生きた道を描いた本作をぜひ堪能してください。

 もちろん、おひとりでも問題ありません。描かれる愛を見て何かを感じてみてください。

3月13日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー

監督:ジェームズ・マーシュ
キャスト:エディ・レッドメイン フェリシティ・ジョーンズ チャーリー・コックス
原作:ジェーン・ホーキング「Travelling to Infinity: My Life with Stephen」
配給:東宝東和
原題:The Theory of Everything/2014年/イギリス映画/124分
URL:映画『博士と彼女のセオリー』公式サイト

Text/柳下修平