好かれるとキモくなる現象

K:だから「試しに付き合う」もやろうとしたけど無理でした。婚活で出会った3人とデートしたけど、普通に楽しくしゃべってても、いざ手とか繋がれると気持ち悪くて。

アル:中学生ぐらいって「友達の時は良かったのに、好きになられるとキモくなる現象」があるけど、それは自分が「女として、恋愛や性の対象として見られること」に慣れてなくて、嫌悪感を抱くんだと思う。男と接点の少なかったKさんは、そういう少女の心があるのかも。

K:やっぱり心は中学生なんですかね(笑)。セックスも「やれるもんならやってみたい」と多少は思うんですが…。

アル:「自分に炊飯機能がついてるなら、一度は米を炊いてみたい」みたいな。

K:そうそう(笑)。そういう好奇心はあるけど、性欲とかほとんどなくて、エロ漫画を読んでたら満足というか。

アル:セックスは「見るもの」であって「自分がする」のは想像つかないのかな。

K:そうですね。べつに性的なトラウマとかはないんですけど…ちなみに私、人生で一度も痴漢に遭ったことがないんです。中高と電車通学だったのに。

アル:Kさんは強そうな感じがして、カッコいいもんな~。

K:背も高いし男顔だし、あとずっと剣道してたんで。

アル:それは棒で叩いたら最強だね(笑)
実際に会って話してみると、Kさんはちゃんと自己肯定できてるし、「自分なんかを好きになる男はキモい」と思ってるわけじゃなく、恋愛や性的なことに慣れてないのが大きいと思う。ちなみに、落ち武者の彼に触られるのはどうだった?

K:落ち武者は自分から「触りたい、抱きしめたい」と思いました。私は人として信頼できると思って、友達関係を築いたうえじゃないと、自分の領域に入ってほしくないのかも。
ただ「好きな人に好かれてみたい」という気持ちは強いんですけど。

アル:Kさんは友達から恋愛に発展する方が向いてるかもね。恋愛には「友情寄りの恋愛」と「性欲寄りの恋愛」があって、私と夫は完全に友情寄りの恋愛から結婚して「貴様と俺」みたいな夫婦になってる。

K:前にアルさんが「長年の親友同士が友情結婚した話」を書いていて「これは自分に合ってるかも」と思いました。私もまずは気の合う男友達が欲しいです。

アル:結婚の優先順位が低いと気づいたなら、婚活するよりも、男友達を作る方がいいんじゃない?

K:そうですね。やっぱり私みたいなタイプは試しに付き合うとか無理かなって。

アル:まあ「これは絶対無理」と決めつけない方がいいと思うよ。「3人と試しに付き合ってダメだったけど、4人目とはうまくいった」みたいなケースも多いし、一番はマッチングだから。Kさんも30人とデートしてみたら、触られても大丈夫な人、好きになれる人も出てくるかもしれないし。

K:たしかにデートしたのは3人で、母数が少なすぎますよね。オタク婚活でいい人もいたけど、クソみたいな男にも遭遇しすぎて、心が折れたのもあります。

アル:そんなにクソみたいな男が多かったの?

―次回、オタク婚活クソ事件と、声優さんへの愛について語ります!

Text/アルテイシア

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次回は<オタク婚活クソ事件と声優さんの恋愛効果/筋金入りオタク女子にカウンセリング②>です。
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