「結婚」さえできればいいなら、男受けのみを追求して、男の望む理想像を演じればいい。でも結婚した後も人生は続くし、その後の方が人生は長い。
私も恋や仕事にドンづまり「誰でもいいから結婚したい!」とトチ狂った時期もありました。生きるのが辛くて、自分の人生を誰かに丸投げしたかった。でもあの時「誰でもいいから」と結婚に飛びついても離婚していたでしょう。自分を殺して他人に合わせ続けるなんてできないし、それは私にとって一番不幸な状態だから。

現在、3組に1組が離婚すると言われています。
つい先日も知り合いが離婚したのですが、原因は不妊治療に関するすれ違い。男なんて紙コップにピュッと発射するだけなのに、夫は「なんで俺が検査なんか受けなきゃいけないんだ」と拒否したそう。
一方、39歳の時に10歳年下の夫と結婚した女友達は、不妊治療の話をした際「僕が原因かもしれないし、まずは僕が検査を受けるよ」と夫に言われたんだとか。
その話を聞いて「エエ旦那を選んだなあ…!!」と友人一同涙しました。全米は泣かなくても友人一同は泣きますよ。

一生のパートナーが誰でもいいはずがありません。数多の男の中から「たった1人」を選ばないといけないから難しい。にもかかわらず、恋愛本や婚活本の多くは「どうすれば男に選ばれるか?」ばかり書いていて「どういう男を選ぶべきか?」は書いていない。そこがもっとも重要なポイントなのに。

「どういう男を選ぶべきか?」を突きつめると「自分にとっての幸せは何か?」というテーマに行きつきます。
『みんなちがって、みんないい』と金子みすゞの詩にもあるように、人はみんなそれぞれ違うのだから、幸せのカタチも人それぞれ。にんげんだもの。これはみすゞじゃなくみつをか。

それでは、あなたにとっての幸せは?あなたが本当にほしいものは何?何を捨てられて何は捨てられないのか?その優先順位は?
…と聞かれても「え、ちょっと待って」ってなりますよね。かつての私もなってました。「ちょっと待って、そういうことちゃんと考えたことなかった」って。

自分でほしいものがわからなければ、手に入れようがない。そんなの当然の話なのに、考えていない人は多い。
過去の私もそこがちゃんと整理できていなくて、とっちらかった状態でした。そのとっちらかりを整理すれば、本当にほしいものが手に入ります。そのために、本書を役立てていただければ幸いです。

Text/アルテイシア

記事初出:2016.02.10

新刊『オクテ女子のための恋愛基礎講座』発売中!
自信がない・出会いがない・付き合えない・好きにならない・もう若くない・幸せな恋ができない・SEXしたことがない・女らしくできない・結婚できない…そんな悩みを解決する一冊♪