オクテ女子の初体験

腐女子:私は大学時代に一度だけ彼氏ができたんですけど。その彼と初体験にあまりいい印象が残ってなくて。「セックスっていいものじゃない」と思ってるから、自慰行為もしないし、恋愛やセックスに前向きになれないのかも。

アル:初体験はどういう感じだったの?

腐女子:うーん…痛いし、気持ちよくないし、恥ずかしいし、なんかイヤだなって感じでした。

アル:なるほど。私の場合は相手も童貞だったから「初心者同士、二人三脚でがんばろう!」って感じだったよ。「それは痛い」「もっとこうして」とか話し合って、回数を重ねるうちに気持ちよくなっていった。

腐女子:私は共同作業的な感じになれなかったので…「もっとこうして」とか言ってあげられなかったです。そういうことを口にするのも抵抗あって。

アル:「セックスで女は受け身であるべき」「積極的に快感を求めるなんて、はしたない」的な罪悪感があるのかな?

腐女子:ああ、それはすごくあります。罪悪感はかなり根深いかも。

アル:文系ちゃんは?

文系:私はとにかく本を読んでいたので、 知識だけはあったんですよ。ローティーンの頃から遠藤周作や筒井康隆や村上春樹も読んでいて。
文系女子って、知識と実感が乖離しやすいと思います。知識だけ増える一方で「性的なことは気持ち悪い、恥ずかしい」みたいな…興味の前に嫌悪が育っちゃったかもしれません。

アル:子どもに読ませちゃいけない有害図書とかあるけど、ヤリまくる方向よりも「セックスはグロい、キモい」って方向にいく気がする。実際、読書しないヤンキーの方がヤリまくるし(笑)。

文系:私も知識が増えるほどにオクテ化していきました(笑)。
あとはまあ、大学時代のトラウマが原因ですけど…「どうせ男なんてヤレりゃいいんだろ」みたいな嫌悪感が膨らんでいって。同時に処女コンプレックスも感じていて。
トラウマのせいか、26歳の時にできた初彼氏はセックスを焦らないタイプだったんです。何ヶ月も付き合ってからようやく最後までした時、すごく嬉しかったのを覚えてます。そこで初めて、男性やセックスというものを肯定できたというか。

アル:すごくイイ話じゃないか!

文系:いやーそれがですね(笑)。彼は性欲の薄い、セックスが面倒くさいタイプだったんですよ。だから前戯とかもほぼなくて、私はいつも痛いだけで全然気持ちよくなくて。

アル:なかなかうまくいかんのう!

文系:それで「私が不感症なのかな?」と悩んで、いろいろ書物を読んで研究したんです。

アル:書物で研究(笑)。さすが文系女子だね!