「異性として好き」じゃなく「家族として愛せる」という基準

アル

彼女らの中には「もう結婚しなくていいや」と解脱する子も多いです。「今の生活が楽しいし、今さら他人と住むとか無理だし」って。そういう子はのびのびと独身生活をエンジョイしていますね。

AM編集部

「とはいえ、結婚したい」って人も多いですよね?

アル

それも「親に孫を見せてあげたい」とか「老後が不安」とか、今すぐパートナーがほしい!というわけじゃない子が多い印象です。そういう人は、初めから結婚を目指した方がいいと思う。「好きになって恋愛して結婚しなきゃ」と思うから、ハードルが高くなるので。
惚れにくい人は、ランチの喩えでいうと、食い意地がはってない、食べ物に興味が薄いんですよ。だから「食べたい!」じゃなく「体にいい」って基準で選ぶといいんじゃないかな(笑)。

AM編集部

「どうせ食べるなら、体にいいモノを選ぼう」みたいな(笑)。

アル

「ピザやハンバーガーじゃなく、無農薬の栄養バランス弁当を選ぼう」みたいな。つまり「何十年も生活するパートナーとしてどうか?」って基準ですよね。
漫画家のおかざき真理さんが「夫と結婚したのは子育てのパートナーとしてベストだと思ったから、恋愛感情じゃなかった」「恋愛抜きで結婚する方がオススメ」という趣旨のことを仰っていたけど、私も同意見です。
恋愛感情(刺激やトキメキ)は減っていくけど、信頼や家族愛は増えていくから。私も夫に対してトキメキも性欲もなかったけど、夫の前では素でいられて、すっぴんにジャージでくつろげたので「家族になるってこういう人かも」と思いました。それで結婚してから、愛情がどんどん深まっていった。
だから「異性として好きにならなきゃ」って囚われを捨てて、「家族として愛せるか」って基準で選ぶ方がうまくいくと思う。それは「妥協」じゃなく「視点を変える」ってことですよね。