好みの狭い女子は、出会いを増やしてセグメントをしっかり

アル:前回<男には愛されてみよ>と提案したけど、「愛されれば誰でもいいわけじゃない」のも真実ですよね。
私みたいに“好みの狭い女”はとくに難しい。
うちの夫はかなりの変人だから、数会わなきゃヒットしなかったと思う。

好みが狭いと自覚のある女子は、とにかく出会いの母数を増やすこと。
ただ、やみくもに増やすんじゃなく、セグメントした方がいい。

たとえば紹介してもらう時も、しっかり好みを伝えるとか。
じゃないと紹介する側は、王道受けする男子をチョイスするから。「ミスチルとフットサルが好き」みたいな男子を。

AM:王道中の王道ですね(笑)。

アル:私は、そういう人とは何話していいか分かんない(笑)。夫とは初対面で漫画と戦争の話で盛り上がったし。
私みたいな女は「邪道でよろしく」と伝えるのがオススメ。

AM:邪道(笑)。確かにその方がマッチング率は上がりそうです。

アル:自分の好みを把握するのも大切ですね。
私の場合「自分より強い男、かつ頭のいい男」じゃないと無理だったんです。
でも、若い頃は場所を間違えていて。

当時は有名企業の男とコンパしていたけど、そういう場にくる男は肉食系エリートで、のきなみ頭が悪かったんです。言われるがままレールに乗ってきた人達だし、ビジネス本しか読まないから、視野が狭くて薄っぺらいし。

あと挫折した経験がないから、打たれ弱い。ちょっとしたことでポキンと折れちゃうような…そのくせプライドは高いっていう。
そんな男とばかり出会っては「ろくな男がいねえ!」と絶望していました。

AM:みんな「独身でろくな男が残ってない」と嘆いていますよね。

アル:ほんとは残っているけど、恋愛市場に出てこないんですよ。
たとえば夫の道場の人達は、コンパに誘われても「興味ないんで」と断るそうです。
で、男だけの飲み会でひたすら技の話をしているらしい。

AM:それは出会いようがないですね(笑)。

アル:私も近所のバーで夫と偶然出会ったし。
ただ当時は「コンパで出会うのは無理」と悟って、バーや飲み屋を巡回していたんです。
それで色んな男子に出会って「私は草食系オタクとマッチする」と気づきました。

人は似た者同士で集うので、ターゲット層の1人にリーチすれば、芋づる式に繋がりますよ。
たとえば私はゲームの仕事もしているけど、ゲーム業界って草食系オタクの園なんです。みんな頭もよくて仕事もできてコミュ力も高くて、ルックスも悪くない。
でも、そんな彼らが魔法使い(30過ぎて童貞)だったりするんですよ。

AM:そんな素晴らしい園があるんですか!

アル:あるけど恋愛市場に出てこないから、紹介等で引っぱり出すしかない。
ただし、草食系オタクに偏見をもつ女子はお断りです…って、私べつに園の番人じゃないけど(笑)。

<草食系=仕事や人生全般について消極的>と勘違いしている女子もいるでしょ? でも、恋愛についてのみ奥手なだけなんです。
女のケツばっか追いかけている連中より、よっぽど仕事に熱意をもっているし。それをカッコつけてアピールしないだけで。

草食系に偏見をもつ女子は<肉食系エリートこそ勝ち組>と男社会に洗脳されているんだと思う。
あと<強引に口説ける・リードできる=男らしい>と錯覚していたりとか。単に女慣れしているだけなのに。