アル：あと「許さなくていい」と言いたいです。
傷つけられたら恨んで憎んで当然なのに「許さなきゃいけない」「許す方が正しい」と思ってしまうでしょ？ それで許せない自分に自己嫌悪して、さらに苦しむなんてバカげてるじゃないですか。
そもそも、許そうと思って許せるものじゃないし。

　別れた直後は「キサマには地獄すら生ぬるい！死ね！」と恨んでいたのが「アイツが死のうが生きようが、どうでもええわ」と自然に思える日がやってくる。どうでもよくなるのが、許すってことなんです。
私も「この恨み一生忘れてなるものか」と思っていたけど、今が幸せだと忘れるんですよ。

　昔、某有名クリエイターと付き合って地獄を見たんですね。
彼がたまにTVに出ていて「懐かしいのう」と見ながら、「いやアイツにひどい目にあったんやんけ！」と慌てて思い出すんですけど（笑）。
もうすっかり過去の人で、どうでもいい存在になっているんです。当時は愛憎でドロドロだったのに。でも、今が不幸せだったら引きずっていたと思う。復讐計画を練っただろうなと。

＜幸せに暮らすことが最高の復讐＞ってスペインのことわざがあるんだけど、自分が幸せになるのが一番だと思います。
まあ「あなたも幸せになってね」とは死んでも思わないけど。「ハゲろ！！」とTVに向かって叫んでいるし（笑）。

AM： 叫ぶくらいが健全な気がします（笑）。

アル： そうそう、思い出を美化してもいいことないよね。「彼以上に愛せた人はいない…！」とか錯覚しちゃうし。
「あれは愛じゃなく依存と執着だった」と気づくためにも「ハゲろ！！」と呪詛を吐いてください♪

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Text／アルテイシア

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