決断を下すには未来を真剣に考えること

アル: 別れってパワーがいりますよね。いざ別れようと告げたら、引き留めてくるだめんずも多いし。
それは愛情じゃなくて「自分の獲物を他人に盗られるのがイヤ」って所有欲なんです。

 あと、自分も良い時の記憶にすがってしまうし。「昔はあんなに優しかったのに」って。
それも獲物を落とすために優しいフリをしていただけなんですよ。

AM: 良い時の記憶にすがって、それは本当の姿じゃない…と頭では気づけても、決断は難しいですよね。ほんと別れってパワーがいるから。

アル: こちらの愛情が冷めていても「悪者になりたくない、なるべく綺麗に終わらせたい」とか考えちゃうしね。
でもそうやって引き延ばすうちに、時間が過ぎていくから。新たな出会いの可能性を潰してしまう。

 決断を下すには、未来を真剣に考えることだと思う。
忙しいと日々の生活に流されて、目の前のことしか考えられないでしょ?立ち止まって「40歳50歳になった時、どんな人生を送っていたいか?」と想像するのがいいと思う。
旅に出るのもいいですね。日常をリセットして自分自身と向き合うために。

 失恋温泉ツアーに行った時、早朝に1人で海岸を歩いたんです。
それで「仕事も趣味も女友達も大切。でもやっぱり伴侶がほしい。そのために全力で頑張ろう」と決意したんですよ。その誓いを忘れないために、砂浜で貝殻を拾ったんです。

 その後、宿に戻って貝殻を洗って袋に入れていたら、友達に「洗面所にゴミあったから捨てたで」と捨てられてました。

AM: ちゃんとオチがつくんですね(笑)。

アル: 珍しく乙女な行動をしたらこのザマかと(笑)。
失恋した時って乙女になるでしょ?そこはあえて「あのチンカス野郎!ぶっ殺す!」とか叫んだ方がいい。

 私もだめんずにひどい目にあったのに「彼には感謝してる」とか言っていました。過去を否定するのは辛いから。そういう綺麗事は言わない方がいい。
「なぜあんなチンカスにハマったのか?」と冷静に振り返らないと、学べないから。