ダルビッシュは良くて、フジテレビの社員はなし?

藤沢:これはフジテレビみたいな日本の一流企業の社員のステータスがどうやって女から見られるかってことを考えれば、長谷川さんの合コンのキャビン・アテンダントの行動も、同僚の女子アナが、あんまり長谷川さんたちにしゃべらないことも、全部、合点が行くんです。

長谷川:ふんふん。

藤沢:昔は、キャビン・アテンダントって、すごくステータスが高かったんですけど、LCCなんかとの競争で、いまはみんな派遣社員で、給料もそんなに高くないんですよ。
そういう人たちから見たら、年収が1000万円以上になることが約束されているフジテレビの正社員なんかは、お医者さんや弁護士なんかと並んで、自分たちが現実的に付き合いそうな男の中で、最上位クラスの男たちになるんですよ。だから、彼女たちは、長谷川さんたちとの合コンで、そんなにがんばってくれてたわけなの。

長谷川:なるほど。

藤沢:一方で、ですね。女優とかモデルとか女子アナとか、そういう一番モテる職業の女たちからしてみたら、フジテレビの正社員って、ぶっちゃけた話、「ハァー? サラリーマン。プッ」って感じなんですよ。
彼女たちが見てるのは、成功した経営者とか、一流のスポーツ選手とか、売れてる芸能人とか、そういうクラスなんですよ。

 芸能界は落ちぶれてるって言われても、テレビにちょくちょく出てて、たまにCM取れるぐらいのタレントさんでも、年収2000万円とか、3000万円ぐらいは、けっこう簡単に行きますからね。
あんなに朝から晩まで毎日働いて、30代で年収1000万円超えるか、みたいなサラリーマンとか、あんまり興味がないんですよ。

 だから、長谷川さんの昔の同僚の女子アナも、心の中では、同じアナのムジナでも、長谷川さんたちのことを見下してて、あんまり関わりたくなかっただけなんですよ。プライベートでは。
ダルビッシュ・クラスのスポーツ選手とかと飲みに行ったら、その長谷川さんのキャビン・アテンダントみたいに、ちゃんと眼の色変えて、お持ち帰りしてもらおうと、好き好き光線とかガンガン出しますから。

長谷川:そっ、そういうことだったのか!