トライアングルを仕掛けた元カノの真意

タネ明かしをすると、今カノがじぃの女関係に不信感があり、携帯を盗み見したらしい。

そこでやり取りをしている形跡があった元カノに電話をしたらしい。
この時点で俺は怖いぞ。昼ドラか。
本当にじぃと何もなかった元カノは逆に、「協力するよ」とこのトライアングルを提案したとのこと。

このやるせないエピソードから俺が感じたこと。

まずじぃは間違いなくダメダメだ。
そもそも今カノに不信感を持たれてしまっている状態も、あわよくばで元カノに会うのも言い逃れできないダメっぷり。
とはいえ、俺は同性なので彼の気持ちは分からないでもないし、今カノの目線を抜きにすれば、そうそうない出来事なので、ネタとして面白いって感想。

今カノについて。携帯を見るのはアウトだと思うけど、気持ちは分かっちゃうところがある。
元カノがそんなことを提案してきたら「今日はぜったい帰ってきてほしい」でテストをしたくなる気持ちはわかるし、浮気の下心が見える返答をしたじぃにムカつくのは当たり前だ。

そう、元カノである。

じぃを取り返すためにトライアングルを仕掛けたのなら気持ちは分かるけど、そういうわけではない。
じぃのことがもはやどうでも良い男ならこんなイベントを仕掛ける必要もない。

動機がいまいち見えないんだけど、あえて言えば、自分と別れたあとに幸せになろうとしているじぃと今カノをブチ壊そうとしているだけに見える。

じぃが言うには「付き合ってた頃から性格は激悪ではあった…」らしいけど。

女の敵はオンナ。この概念と密接な関係がある言葉は”相対評価”だろう。

自分の価値が集団における位置づけで決まることは誰しもが痛感していることだろう。
価値が底上げされたり、実態以上に下がったりすることもあるだろう。
であれば、相対的に実態よりも上げたいと思うのが人情だ。

例えば、女の子が少ない理系・職種では普通にしていても希少な存在としてチヤホヤされる。
逆に、美人の集団にいるとき、自分が引き立て役になっているように感じてしまうだろう。(この反動が幹事MAXの法則につながる…)

同様に、他人を貶めることで自分の価値を上げる人間もいる。
そして、元カレの今カノとの関係を貶めることで、自分が気持よくなろうとしていたなら。
これはけっこう悲しいことなんじゃないかと思う。
今回のエピソードでなくても、こんなことってあるんじゃないかしら。

正論を言えば、まわりの環境に流されない「絶対的な評価」を自分自身に持っていよう、になる。

けれど、どんな状況でもブレないでいる自己評価ってけっこう難しい。
人間関係ひとつが不調なだけで何もかもうまくいかない気分になったりするじゃないですか。

そんなときに、「他の女を貶めること」で自分の価値を上げるような女であってほしくないな、と俺は思うのです。

まわりを下げることで自分を相対的に上げようとは決してしない女。毅然として自分は自分であろうとする人。

モテる/モテない、上手く立ちまわれる/まわれないは横において、そんな女性が魅力的な人なんじゃないかと俺は思う。
もちろん男女を問わず、の話ですけどね。

Text/ファーレンハイト

初出:2014.01.17

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