「一緒にやっていける」と実感できるか

「結婚式は夢、結婚は現実」とは上手いこと言ったもので、結婚生活は現実を一緒にただ生きていくことだと俺は思う。既婚の友人を見ていても。それは恋愛感情だけでは乗り越えられない日々の気持ちのゆらぎがつきまとうし、二人の人生を一緒につくっていくプロジェクトのようなものに見える。

男が「決断できない」理由はたくさんの理由がある。だけど、様々な感情や理由をひと言で言えば「この人を最後の相手にする決定打がほしい」に集約される。
男は意識的にでなくても、俺と同じように寄生されるのではなく、頼り頼られる結婚をしたいと感じている部分があると思う。「結婚」に対してハッピーエンドの洗脳がないだけに。

そんな解消することができない思いに付き合わされる女性はたまったものではないのだけど、男性の恋愛感情を自分に向けさせることは、男性を結婚に向けさせるベクトルになりえないことを知っておいた方が良い。それよりもよっぽど、「一緒にやっていける相手」ということを見せていくことが結婚に向かわせる武器になる。

俺のまわりの男性は、別に俺のように旅行で感じたわけではなかったけど、ほとんど口を揃えて「やっていけると思った」と言うんですよね。多分同じことなんじゃないでしょうか。

現実的には結婚をすればすればで、子どもを作れば作ればで、新しい局面の問題が発生するものなんだけど、それを含めて「一緒にやっていけるか」を見据えておくということ。
女性だってそうに違いないと俺は思っているのだけど、「結婚がゴールの恋愛」をしているのであれば、見失うべきではない視点じゃないでしょうか。

余談ですが、次は彼女とスペインに行きたいと思う。ガウディを流し見して、サンセットビーチを堪能しに行きたい。現地の海鮮が入ったパスタのパエリア(フィデゥア)は超美味いらしいっす。

Text/ファーレンハイト
初出:2015.04.30