同棲すると「セックスのための時間」が厄介

セックスについて。同棲するといつでもセックスできそうだけど、同棲した男友達が口をそろえて言うことがある。

「セックスをあまりしなくなった」

これは俺も痛感していることで、愛情とは別問題でなんか機会が減る。
たとえば別々に暮らしていて、その日はお泊まりって流れなら普通にセックスするじゃないですか。
これが同棲となると自然な流れでセックスってのがなくなるんですよ。
自然な流れは「生活」だから。普段からスキンシップが多かったり、キスをするようなカップルでもそうだと思う。エロモードに切り替わりにくいんですよね。
あらたまらないとそっちにいかない。愛とエロは微妙に違うことを痛感するわけです。

生活のなかで「セックスのための時間」を意識して作り出すことはけっこう厄介な側面があって、お泊まりの流れで自然とセックスすることとの断絶をけっこう感じる。
おたがい遅くに帰ってきて、「明日もあるから優先しよう」とちょっとしたお喋りもしないで即セックスに入るとか考えにくいですからね。
絶好のタイミングって意外に少ない。

同棲を考えている女性は、結婚とセックスについてこういうデメリットもあることを知ったうえで始めてみてほしい。
とはいえ、やはり幸せですよ。
毎日、数時間でも必ず顔を見ることが出来て、必ずしも満足できる時間でなくてもお喋りが出来て、セックスしなくても抱き合って寝ることが出来る。
それでも物足りないと感じるのは、別々に暮らしていたときにくらべるとすごく贅沢なことだと思うんですよね。

自分は理解のある彼女のおかげで窮屈な思いをしないで済んでいる部分が多々あるのだけど、同棲したことで育まれた愛情はやっぱりある気がして、してみてよかったかなぁと思ってる。

Text/ファーレンハイト
初出:2014.06.12