相談を終えて

いまの彼にプロポーズされていてもいなくても、いくつかの問題さえなくなれば結婚したい…。そう考えたことがある女性は多いと思います。私もそうでした!
しかし、この「いくつかの問題」がどこに起因しているかは人それぞれ。自分勝手な我がままや不安を相手に押し付けて問題視している不遜な場合もありますし、実際に一生一緒にやっていくには困難な双方が抱える問題の場合もあるでしょう。

前者の場合は襟を正すとして、後者の場合はふたりで協力したり、どちらかが譲れば解決策を導き出せることもあるのだな、と既婚の友人を見ていて思うこともあります。経済的なことや、距離の問題などがそれに当たると思います。

尾口さんは、育った環境が功を奏し、27歳という第一次結婚ラッシュの時期にも関わらず、結婚に過剰な期待を抱いていないところが大変興味深かったです。お相手の男性はそんな独立心あふれる尾口さんが魅力的で、一日も早く自分のものにしたいのでしょうね。相手に過剰な期待をしないと相手から強く求められるなんて、皮肉な話です。

とはいえ、お相手の彼の嫉妬深さの半分以上は、尾口さんに起因するものではないと感じました。「自分勝手な我がままや不安を相手に押し付けて問題視している」のは、彼の方なのかもしれません。
一方、尾口さんにも相手を心配させる行動を自覚しておきながら「心配しないで」と無茶を言ってることも分かったので、無理のない範囲ですり合わせられて無事結婚できたらいいなと、老婆心ながら思いました。

今回のご相談で改めて大事だなと私が感じたことは、
「結婚することで不安を解消しようとしても、なかなか相手の思いはついてきてくれないということ」
「自分の人生を人に託さない独立心を持つことが生む自分への安心感」
「無理を我慢することが愛情の証明ではないこと」
の3つでした。

尾口さんの一貫した凛とした態度には、見習うべき点が多々あると思います。彼が彼自身に起因する不安を上手に処理して、長く一緒にいられるようになることを僭越ながらお祈り申し上げます。