「ネガティブでもいいじゃん」とポジティブに言えないなら、やめる努力を

J:ネガティブなこと言ったら、千円ずつ貯金箱に入れて、そのお金でハワイに行ってください。ネガティブ貯金です。
その貯金がたまったときに初めて真由美さんのネガティブが役に立ちますからね。
駄菓子屋の酢だことかの容器の蓋のとこ切ってね。どんだけ、自分がネガティブなこと言っているか。

真:わかりました(笑)。

J:真面目だったり自認はいいけど、自責っていうのはやめたほうがいい。
自分が自分であることを責めるのは一番非生産的です。
自責と向上心が一緒だと思っているところがあると思うけど…。

真:ありますね。

J:それは全然違うからね。まったく別のもの。何していることが一番楽しいですか?

真:仕事じゃなくても、考えたり書いたりすることは好きですね。

J:そういう、自分が肯定的な気持ちになれることを増やしていく。
その時間を増やして、そのときの気持ちを増やしていく。
私の友達ですごいなと思った人がいて、「楽しく見えればそれでいい」って決めたらしいんですよ。
「人は○○なのに、どうして自分はできないんだろう」とか人と比べていたけど、「楽しく見えればそれでいい」って決めて、とにかく楽しく見えることをどんどん始めたら、面白い人がどんどん集まってきたと。でも、大事なことですよね。

 楽しそうな人のところに楽しい人は寄っていくから、肯定的に思えればいいって。
ネガティブなことがあったら、とにかく「知るかボケ」と。しっかり自分からネガティブなことを手放すこと。

真:聞いただけで、そういうのが苦手だなと思ってしまいました。

J:「ネガティブでもいいじゃん」ってポジティブに言える人もいるけど、どうやら真由美さんはそうでもなさそうなので。
でも、絶対自分に自信がないっていうのも変われると思うから。

真:たしかに今、こんな自分が選ぶ恋人に、ロクな人がいるわけがないって思ってます。

J:うん!すべてパーフェクトなネガティブ返しでしたね。
世界ネガティブ選手権とかあったら、確実にシードであがれますね。全方位でネガティブに返してくる(笑)。

真:でも肯定的に捕らえられるようにしたいなとは思っています。

ネガティブダイエット!リバウンドしないように、まずは生活習慣から

J:少しずつね。一個一個、NGをはずしていくとか、ポジティブになれるのはどんなときか考えて、その時間を少しずつ拡張していくとか。
いきなり肯定的になろうとしても、「私、生まれ変わる!ポジティーブ!!」って言って、「できなーい!!私ネガティーブ!!」ってなるに決まってるからね。

真:すごい反動が…。私生まれ変わる…!みたいのは…。

J:絶対だめ絶対だめ。一週間で10キロダイエットするようなもんですよ。 ネガティブダイエットです。
1週間で10ネガティブ減らすのはリバウンドがくるので、まずは生活習慣からね。リバウンドを繰り返すと、なかなか今度ポジティブになれなくなってしまうので。

真:(笑)。ダイエットと一緒ですね。少しずつ減らしていきたいと思います。

Text/ジェーン・スー