好きな気持ちを捨てられないなら?

<理由3:好きという気持ちを無理やりなくすのではなく、「関係を変える」から>

子供おばさんは失恋すると、相手への恋心までも無理やり捨てようとします。でも、思い自体はコントロールできるものでもないので、湧き出る恋心を押し殺すことは辛いもの。相手を好きなら好きのままでいいのです。
大人女子は相手と付き合えないことや別れること自体は残念なことであっても、だからといって自分の気持ちを押し殺すことはしません。だから、そこまで苦しまないのです。

別れたとしても、もし縁があれば、やり直すこともあるし、しばらくした後、友達として新たな関係を築くこともあります。つまり、相手と距離を空けることは、ある意味、「お互いの幸せのために関係を変える」だけのことなのです。

しばらく会わないことに対して、単に不幸なことだと捉えると悲しくなるものですが、「お互いの幸せのため」だと思えれば、それはある意味、とてもポジティブな行為でもあるのです。

<理由4:自己愛ではなく、きちんと相手を愛せるから>

理由3にもつながりますが、もし「相手が自分のものにならなければ意味がない」と思う場合、抱いているものは“本当の愛情”ではなく単なる“自己愛”です。

つまり、本当の愛ではなく、自己愛という不純なものを抱いているから苦しいのです。

本当の愛なら苦しくありません。本当の愛は無償だからです。つまりその苦しさは、失恋うんぬんではなく、“自分の問題”です。

もしそうであれば、自分が本当の愛情を持てるようになるために真剣に悩むことは、とても重要なこと。この失恋は、人生において大事なことなんです。なぜなら、人は誰もが本当の愛を学ぶことで、本当の幸せを掴むことができるからです。

また、自己愛を抱いている人が失恋すると、相手を恨みます。それが余計に自分を苦しめます。
でも相手をきちんと愛せる人は、失恋したところで恨みません。「可愛さ余って憎さ百倍」なんてよく言われるものですが、本当の愛は憎しみには変わりません。

本当の意味で相手を愛せる人というのは、自分をきちんと愛せる人ができること。
逆を言えば、自分を愛せない人が人を愛することなんてできません。そこまで自分の内側に愛がないからです。
さらに、愛している自分をそんなみじめな状況には置きたくないので、自分を“失恋したら相手を恨むような残念な人間”にはしません。

つまり、失恋をして相手を恨んでいるようでは、相手を愛していないだけではなく、自分のことも愛せていないのです。まずはきちんと自分を愛せるようになることが大切なんですよね。

今年の失恋、今年のうちに!

今年、心が苦しむ失恋をした人は、今回の「大人女子が恋愛を引きずらない理由」を参考にしてみてください。その失恋で学べたこと、成長できたことがあれば、きっといつかその失恋は、人生において大事な出来事になるはずです。

あなたは、今年の失恋を来年まで繰り越しますか?
それとも、「来年はもっと素敵な恋をするぞ!」と前向きに自分を磨きますか?

子供おばさん……失恋を引きずり、相手を恨み続ける。
大人女子……失恋を人生の学びに変え、より素敵な恋を掴む。

Text/ひかり