共依存の落とし穴は「本当の彼はすごくいい人」と錯覚してしまうこと

「本当の彼はすごくいい人」という気持ちがあるからこそ、今の彼の落ち度を必死に直そうとしてしまう。
「自分さえもっとがんばれば元の優しい彼に戻ってくれるはず!」と思ってしまうんだと思います。

人は誰でも、この錯覚に陥ってしまうと思います。
しかし、こちらが普通に接していても恋愛当初のような優しい彼氏に戻らないのであれば、その優しくない彼を本当の彼の姿と認めて、その人と一緒にいたいかどうかを考えなければいけないですよね。

映画『アナと雪の女王』にも、出会った当初はすごく優しくて楽しい素敵な彼がでてきますよね。
出会ったその日に二人で「本当の愛!」と喜んでいました。
でも、実際の彼はそういう人ではなかったと分かった時、彼女がどういう行動を取ったか。ここが共依存になるか、ならないかの分かれ道になると思います。

最初から相手の本性が分かる人なんていません。
良い人と思っていたのに本当は違った時の寂しさ、裏切られたような気持ちはとても辛いです。
しかし、「違っていた」ときちんと受け止めることが何より大切です。その受け止め方次第で、これから自分が幸せな恋愛ができるかどうか決まってくると思います。

何度も言いますが、自分が惹かれた相手の性格が実は偽りだった…こういうことはよくあります。
一度はその表面的な優しさに惹かれ、気持ちが傾いてしまった。その後に、実はその優しさは彼の本当の姿ではなかったと分かり、とても寂しい気持ちになるでしょう。
好きという気持ちを一瞬にしてなくすことはできないかもしれませんね。

でも、その時に目をそらさず、目の前の人を見てください。
優しくて、一緒にいると楽しいと思ったからこそ好きだなって思うようになったんですよね?
でも、実際の彼はそうではなかった。
今、一緒にいても辛いことばかりだとしたら、あなたが良いと思った彼ではなかったんです。

次回は、ついつい尽しすぎてしまう『共依存への道』について書いていきます。
自分が幸せだと思えることを大切にして、幸せな恋愛をしてくださいね。

Text/荻尚子