まずは推しと知り合いになろう

推しと結婚するには、当たり前ですがまず知り合い同士になる必要があります。推しと知り合いになること自体は、意外に難しくない……というのがミカコちゃんの持論です。「六次の隔たり」という説をご存知でしょうか。

全人類は6ステップ以内で繋がっており、「知り合いの知り合い」を辿ってゆけば、6人以内で誰とでも知り合うことが可能……これぞ六次の隔たりです。

いや、知り合い6人を巻き込まずとも! 推しがSNSをやっていればダイレクトメッセージを活用することもできます。また、推しがお笑い芸人であれば、出待ちの際に連絡先を書いた手紙を渡すことも可能です。更には、行きつけの店をリサーチし、常連客同士として偶然を装い知り合うのもアリでしょう。

知り合いになった後のステップ

肝心なのはここからです。単に知り合いになっただけで結婚できると考えるのはさすがに短絡的すぎます。てつや氏のように、推しと同等に渡り合える社会的地位を得ていれば話は別ですが、皆が皆ユーチューバーとして成功できるわけではありません。

そこでオムライス作りなのです。実はてつや氏よりもうんと前に、推しとの結婚を達成した人物が存在します。某・ホラー作家さんの1人目の旦那サマなのですが……。自宅で執筆中の彼女に対し、「夜食を作ったので食べてください」とオムライスを差し入れしたのがキッカケで結婚に至ったとのこと。すげえ! そのオムライスにはケチャップで「すき」と書かれていたとか……。

TTP……成功したいなら成功者を徹底的にパクれって言葉があります。推しと結婚したいなら、岩井志麻子先生の1人目の旦那サマに倣い、オムライス作りの腕前をあげましょう。

カゴメのオム検1級なら…

言うまでもなく、差し入れたオムライスがマズいようでは論外です。逆に、一方的に差し入れたオムライスでも、「カゴメのオム検1級者か!」ってくらい美味であれば、可能性は拡がります。

なお、カゴメのオム検1級は、数千人のカゴメ社員さんの中にも数人しか存在しないのだとか。社内資格らしいので、我々一般人が受験することは無理なのでしょうけど、だったら自ら腕を磨くのみ! 

まずは中身のケチャップライスから着手しましょう。「タマゴで上手に包む」の前に、まず中身のケチャップライスを美味しく作る必要があります。ミカコちゃんがケチャップライスを作る際は、フライパンだとつい「何かしなくちゃ」と混ぜ過ぎてしまい、結果的にご飯同士がくっついちゃうので、炊飯器にお任せすることにしています。お試しあれ。

Text/菊池美佳子