年収を調べるのは結構カンタン

年収と貯蓄額、前者のほうは比較的カンタンに知ることができます。彼氏の勤務先を「〇〇商事、年収」といったふうにググれば、いくらでも情報が浮上してくるでしょう。

もしくは彼氏の居住するマンションを「〇〇ハイツ、家賃」とググれば、賃貸サイトに辿り着くはず。一般的に「家賃は月収の1/3」と言われています。家賃10万円の物件であれば、月の手取りは30万。年収にすると360万ってことになりますな。夏冬のボーナスを合算すれば、もうちょい貰っているのでしょう。

一方で貯蓄額を知るのは難しいです。冒頭にも書いたとおり、ミカコちゃんの知り合いには年収１千万超えでも貯蓄はほぼゼロの男性がいます。そう、このケースを話題にしましょう。「私の知り合いで貯金ゼロな人がいるんだよねー」と。「一部上場勤務だから年収は貰っているんだろうけど」「とは言え貯金ゼロって不安にならないのかなぁ」と、あくまでも一般論として投げかけるのです。

もし彼氏が、貯金せずともへっちゃらな性格であれば、「問題ないでしょ！」系の答えが返ってくるはず。一定の蓄えは必要と考えていれば、「俺だったら不安だなぁ」系の答えが返ってくるでしょう。

貯蓄額をうまく引き出す一言

肝心なのは、さて実際の貯蓄額はおいくら万円なのか……って部分ですよね。今度は、自分自身の価値観を引き合いに出しましょう。「私だったら、仮に無職になったとしても1年は暮らしていけるくらいは持っていたいなぁ」など。

この発言に対し、「いやぁー、2年分くらいは持っておきたいなぁ」と返ってきたとしましょう。標準世帯の年収は400万とされていますから、2年分持っておきたいと答えた彼氏の貯蓄は、おそらく800万。3年分と答えた彼氏の貯蓄額はおそらく1200万ってことになります。

なお、「親の遺産を相続しているから50年分は持っている」という返しだったら、その彼氏はゼッタイに逃してはならないのだと思います。

Text／菊池美佳子