日仏の食の違いが旦那さんとのケンカを勃発

お互い料理は得意なほうではないので、私はなんでも醤油、彼はなんでもバターベースで料理を作ってしまいます。
バターベース料理が苦手な私は、率先して日本食や自分の食べなれたものを作ろうとするわけです。

ある日、イカを料理したとき旦那さんが驚愕。

「なにこれ!? こんなもの食べられない!」

それはイカゲソでした。
以降も、彼がゲソを食べられないのを知っていながらちょっとくらいいいよね、とゲソ入りで調理したら、

旦那さん「なんでいつも僕を無視して自分が食べたいものだけ作るんだ!」

とお怒り。夫婦喧嘩勃発です。
ま、私がイカゲソをとるのが面倒でそのまま調理したというのが悪かったわけですが…。

他の日仏カップルの奥様方に聞いてみたら、そこまで食事でモメたことがないとのこと。
よくよく聞いてみると、旦那さんが日本びいき(=まんがオタクだったり、日本文化オタクもしくは日本に住んだことがあるフランス人)だったりで、むしろ喜んで日本食を食べるらしいのです。うらやましい限りです。

うちの旦那さんは、日本のダシの味やあの魚の臭いが気持ち悪いとか、もちろん納豆や梅干は食べ物ではないとまで言い切るほど。(旦那さんの家族に納豆を試食してもらったら吐いてしまう人までいました)

フランスの朝食も日本とは全く違います。フランス人は朝から甘いものしか食べません。
カフェオレにジャムたっぷりのフランスパンなどなど。なので彼は日本に来たときは朝から魚や味噌汁は食べられないと、1人でフランス式朝食でした。

たかが食の違いと思うかもしれませんが、結婚して毎日生活をともにしていると、私の「普通」と旦那さんの「普通」に大きな違いがあることをひしひしと感じ、時にはお互いのルーツを共有できないようで寂しいような気もします。

案外、食の問題って国際カップルには大きな問題なのですよ。

Text/中村綾花

初出:2013.08.29