母や経験者から教わった「自分の資金を持つ大切さ」

私が幼い頃、母親が仕事をしている姿を見て育ちました。
祖母の家にあずけられることもしょっちゅう。母は今でもノンストップで仕事をしています。
そんな母は、専業主婦で社長夫人だった私の祖母を見て「自分自身の資金力がないと自分で何も選択できない」と思ったそうです。

それを実感して、仕事に打ち込む母。
そんな母は私に「男にお金を頼ってはダメ、自分で自立して人生を選択すること」と教えてくれました。
パリの日本人奥様たちには私の母親の教えを全否定だったのでショックでしたが、母親の教えは私は間違っていないと今でも思います。
(何度もお話するように、何が正しいとか間違っているかは己自身が最終的に決めればいいんです)

世界婚活の旅の中でも各国、外国人のパートナーと生きている女性に話を聞いたところ「自分の仕事を持つこと、自分の幸せは自分で決めること」という心に残る言葉をもらいました。
仕事を持って自分のお金がなければ、自分の人生の選択肢が狭まるし好きなように生きられない、パートナーに依存することになる。
それは日本に住んでいてもそうですが、海外に外国人として住むからこそ大事なことでもあると思うのです。
だって、外国人のパートナーが倒れたらどうする? という問題があります。

世界一長生きする日本人の私は、フランス人の旦那さんよりは長生きするのはほぼ確実です。
そうなった場合も考えると、自分ひとりで十分生きていく術を身につけるのは当たり前だと思うんですけどね。
とはいえ、異国で仕事を見つけるのは確かに簡単なことではありません。
私は今、フランス社会の中でどうやって生きる術を身につけるか日々格闘の最中なのです。

次週もひきつづきアムールとお金についてのお話をしようと思います。

Text/中村綾花

初出:2013.07.25

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