他人の幸せを喜べない人は顔にでる

 私のブログにも匿名の誹謗中傷コメントやメッセージが届くことがあるのですが、
最近はブログのシステム上不適切な言葉が含まれた場合は自動的に察知され、読めなくなっているのでありがたいものの、やはり気持ちいいものではありません。

 まだ誹謗中傷コメントが読めていた頃、どんな嫌がらせコメントが寄せられたか具体的には忘れてしまっているのですが、
その内容を思い出すに「他人の幸せは許せない」という共通のメッセージがこめられているように思えてしかたがありません。

 この残念な感覚はブログだけでなく、対人でも感じたことがありました。
私が『世界婚活』を出版した際、私の周りでその快挙に心から喜んでくれる人と、
明らかに不快を感じる、もしくは反応を(あえて)しないというパターンにはっきりと別れて、
その露骨なリアクションにその人柄、本性を見てしまったようでショックだったのです。

 案外、男性女性に関係なく他人の成功や幸せを喜べない人ってたくさんいるんですね。
それをジワジワと実感してからというもの、ブログを更新するのもなんだか億劫になってしまいました(って、半分言い訳ですが)。

 私のことを「パリに住んでパリジャンと結婚した『勝ち組女』が更新したブログ」と勘違いして快く思っていない人がたくさんいるんだろうな、なんて。
多分、自分が幸せでないと他人の幸せは受け入れたくない。 そうなってしまうんだろうと思います。私も実際にそうでしたし。
でも、人を恨んでも自分の顔に出るだけです。

 今でこそフランスでは同性愛結婚、アジアやアフリカの子供をアダプト(養子に迎える)したり、結婚してなくても子供がいるカップルが普通に街を歩いていますが、数十年も前はそうではありませんでした。
キリスト教が浸透したこの国では今でも保守的な人たちもたくさんいます。
ひょっとしたら日本もここまでの速さとはいわずとも、シングルマザーが増えたり、いろいろな形の女性の生き方があって当たり前になってくる、そんな時代が来るのも夢ではないと思っています。

 それは変わりたいと思う人が「変わりたい」と声を出すこと、そういう人を「支えたい」と声をだすだけでも変化はやってくるものじゃないかなと思うのです。

Text/中村綾花

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