条件で探しても「合う人」とは限らない

実際にインターネット婚活をやってみて思ったのは「自分の選んだ条件で本当に自分が合う人が探せるかどうかは疑問」だということです。
むしろ、私の選んだ身体的、資金的な条件のせいで、本当に自分に合う男性を排除してしまった可能性も大ありです。

人間とホテル、希望にあう理想を条件で絞って探すのは手早く便利ですが、人間の合う・合わないは、自分の条件とは外れていることがあるんですね。

それは結婚をしてみてさらに実感しました。
私は喫煙者NG、スポーツ観戦が好きな人もNG、太っている人もNGという生意気な条件が常にありました。
でも、今の旦那さんにそのNGが全て当てはまっているのです。タバコはなんとかやめてもらいましたが…。
なぜその条件をすっ飛ばして結婚することができたのか?
それは、恋をしてしまったからなのです。

日本で婚活していた私は、ドラゴンボールに出てくる戦闘力を計る眼鏡のような「婚活スカウター」を脳内に装備していました。
初めて出会う男性、全てを自分の将来の結婚相手として想定する習慣がついてしまっていたのです。あーあ、バカな私。

それを取っ払って、ハートで惹き付けられるかどうか、それが大切なんですけどね。

でも、このハートで感じたりすることができない人、案外いますよね。

「恋の仕方を忘れた」「どうやって恋愛したらいいのかもう分からない」そんな人は、対する相手を仕事や年収や外見でなく、人として自分と合うかどうかを意識してみてください
そうすると案外、すぐに恋できるかもしれませんよ。

Text/中村綾花

初出:2014.12.21